株価指数先物 【週間展望】―+2σ水準での攻防も、高市政権期待で押し目狙いのロング対応

配信元:株探
著者:Kabutan
 今週の日経225先物は、米ハイテク株など米国市場の動向に影響を受けやすい需給状況が想定される。AI(人工知能)関連スタートアップのアンソロピックが発表した新サービスが事業機会を奪う脅威と受け止められ、前週はソフトウエアやコンサルティング企業に加え、ゴールドマン・サックス・グループなどの金融株も売られた。イーロン・マスク氏は2026年末にもプログラミングは全自動になると主張したとも伝わっている。ハイテク株から景気敏感株への資金シフトが続く可能性については見極めが必要だろう。

 一方で、国内では高市政権の積極財政への期待から、押し目待ちの買い意欲は強そうだ。赤沢経済産業相は2月11日~14日の日程で訪米し、日米関税合意に基づく総額5500億ドル規模の対米投資について協議を行った。3月中旬の高市首相の訪米時に合わせた公表に向けて、協議進展への期待が高まることで、下値の堅さは意識されやすいとみておきたい。

 先週の日経225先物は、衆議院選挙で自民党が単独過半数を獲得する圧勝だったことを好感する形で、9日は1650円高、翌10日は1540円高と大幅続伸。祝日明けの12日は反落したものの、5万8520円まで買われる場面もみられた。13日は米ハイテク株の不安定さや為替市場での円高が重荷になって5万7000円を割り込んでいるが、過熱を冷ます調整の範囲内であった。

 日経225先物は連日でボリンジャーバンドの+3σを突破する場面では、その後上値を抑えられる形になり、週末は持ち高調整に伴うロング解消もあって、+2σを割り込んでいた。ただ、13日の取引終了後のナイトセッションは日中比620円高の5万7610円で終えており、再び+2σ(5万7430円)を上回っている。上向きで推移する+2σと+3σ(5万8990円)とのレンジに沿ったトレンドを形成しているため、+2σを割り込む局面では押し目狙いのロング対応に向かわせそうである。

 また、週足のボリンジャーバンドのバンドも急拡大しており、+2σは5万7680円、+3σが6万0200円に位置している。週足の+2σ水準では強弱感が対立しやすいと考えられるため、同バンド水準での戻りの鈍さが意識されると、オプション権利行使価格の5万7400円から5万7700円辺りで膠着感が強まる可能性はありそうだ。

 ただ、先週は週初の急伸によって、週間で2500円を超える上昇だった。1月半ば以降の5万2000円~5万5000円での保ち合いレンジを大きく上抜けたことで、押し目待ち狙いの買い意欲は強いだろう。そのため、+2σを中心とした+1σ(5万5800円)と+3σとのレンジとなる、オプション権利行使価格の5万6000円から5万9000円のゾーンを想定する。

 国内では、決算発表がピークを通過したことで手掛かり材料に欠ける半面、積極的な売買を手控えていた機関投資家などは動きやすくなりそうだ。国内要因では衆院選を受けた特別国会が18日に召集される。政府は召集後に予算案を速やかに提出し、4月下旬の大型連休前の成立を目指しており、ショートが入ったとしても政策期待が高まるなかでは、その後のカバー狙いのスタンスになりそうだ。

 13日の米VIX指数は20.60(12日は20.82)に低下した。週間(6日は17.76)では上昇している。週前半は25日移動平均線(17.48)、75日線(17.31)、200日線(17.26)を挟んでの推移が続いていたが、12日に21.21まで上昇する場面もみられた。13日は22.40まで上昇し、+2σ(20.94)を捉えた後に下げに転じているが、移動平均線が集中する水準が支持線として意識されてきており、祝日明け(16日はプレジデントデー)の動向には注意が必要であろう。5日につけた23.10を上回ってくると、昨年11月20日高値の28.27が射程に入ってくるため、リスク回避に向かわせる可能性があろう。

 先週末のNT倍率は先物中心限月で14.90倍(12日は14.85倍)に上昇した。週間(6日は14.66倍)でも上昇している。9日は日経平均株価がギャップアップから始まったことで15.07倍に上昇する場面もみられた。ただ、15.00倍台を明確に上抜ける動きにはならず、NTロングでのスプレッド狙いは強まらなかった。その後は14.80~15.00倍辺りでの推移が続き、13日には14.72倍まで低下する場面もみられたが、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が買い戻されたこともあり、その後上昇に転じていた。引き続き米ハイテク株の動向をにらんでの展開になりそうだ。

 2月第1週(2月2日-6日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では3週ぶりの買い越しであり、買い越し額は9440億円(1月第4週は6183億円の売り越し)だった。なお、現物は2745億円の買い越し(同1598億円の買い越し)と5週連続の買い越し。先物は6695億円の買い越し(同7782億円の売り越し)と3週ぶりの買い越しだった。個人は現物と先物の合算で4162億円の売り越しと3週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で3538億円の売り越しとなり、5週連続の売り越しだった。

 主要スケジュールでは、2月16日に10-12月期GDP、12月鉱工業生産確報値、17日に米国2月ニューヨーク連銀製造業景気指数、18日に1月貿易収支、特別国会召集、第2次高市内閣発足、米国12月住宅着工件数、米国1月鉱工業生産、FOMC議事録(1月27日~28日開催分)、19日に12月機械受注、米国12月貿易収支、20日に1月全国消費者物価指数、米国10-12月期GDP、米国12月個人所得、米国12月個人消費支出、米国12月新築住宅販売件数などが予定されている。

――プレイバック・マーケット――

●SQ値
03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98
04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70
05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00
06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06
07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46
08月限 日経225 41368.58  TOPIX  3004.82
09月限 日経225 45016.28  TOPIX  3175.61
10月限 日経225 48779.14  TOPIX  3241.66
11月限 日経225 50323.66  TOPIX  3339.97
12月限 日経225 50536.54  TOPIX  3393.48
01月限 日経225 51525.23  TOPIX  3491.09
02月限 日経225 57045.65  TOPIX  3854.29

◆日経225先物(日足)
         始値   高値   安値   清算値  前日比
26/03 02月13日  57550  57790  56540  56990  -450
26/03 02月12日  57720  58520  57370  57440  -160
26/03 02月10日  56290  58040  56090  57600  +1540
26/03 02月09日  54330  58000  54240  56060  +1650

◇TOPIX先物(日足)
         始値   高値   安値   清算値  前日比
26/03 02月13日  3874.0  3888.5  3817.5  3824.0  -42.5
26/03 02月12日  3861.5  3905.5  3851.5  3866.5  +11.5
26/03 02月10日  3792.5  3871.5  3783.5  3855.0  +62.5
26/03 02月09日  3707.5  3869.5  3701.5  3792.5  +81.5

●シカゴ日経平均 円建て
          清算値  前日大阪比
02月13日(03月限) 57600 +610
02月12日(03月限) 56735 -705
02月11日(03月限) 58155 +555
02月10日(03月限) 57850 +250
02月09日(03月限) 57200 +1140
 ※前日比は大阪取引所終値比

□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
        売り   前週末比   買い      前週末比
02月06日    2840億円  +703億円  2兆9155億円  +5530億円
01月30日    2136億円  -886億円  2兆3624億円  -4848億円
01月23日    3023億円  -16億円  2兆8473億円  -207億円
01月16日    3039億円  +966億円  2兆8680億円  +2444億円
01月09日    2073億円  +653億円  2兆6235億円  -821億円
12月30日    1420億円  +104億円  2兆7056億円  +504億円
12月26日    1315億円  -22億円  2兆6552億円  +1441億円
12月19日    1338億円  -173億円  2兆5110億円  +127億円

□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
        売り      前日比  買い       前日比
02月10日    5556万株   -117万株  11億0040万株   +2061万株
02月09日    5674万株   -819万株  10億7979万株   +2749万株
02月06日    6493万株   +312万株  10億5230万株   +1368万株
02月05日    6181万株    -98万株  10億3862万株   +1479万株
02月04日    6279万株   -213万株  10億2383万株   +4049万株
02月03日    6493万株   +1217万株  9億8334万株   +8076万株
02月02日    5276万株   +214万株  9億0258万株   +1379万株
01月30日    5062万株   +626万株  8億8878万株   +4655万株
01月29日    4435万株   -628万株  8億4222万株   -1億0317万株
01月28日    5064万株    +84万株  9億4540万株   -7619万株
01月27日    4979万株   +345万株  10億2160万株   -1164万株
01月26日    4633万株   -2305万株  10億3324万株   -1016万株
01月23日    6939万株    -22万株  10億4340万株   +962万株
01月22日    6961万株   -823万株  10億3378万株   -1万株
01月21日    7784万株   +355万株  10億3380万株   -799万株
01月20日    7428万株   -139万株  10億4180万株   -950万株
01月19日    7568万株   +630万株  10億5130万株   +252万株

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