円売り再開、ドル円は156円台後半へ 日銀人事が蒸し返される=ロンドン為替概況 ロンドン市場では、円売りが再び強まっている。ドル円は東京時間の高値を上抜け、156円台後半へと上値を伸ばしている。ユーロ円やポンド円などクロス円も総じて堅調で、円が独歩安の展開となっている。背景として、本日政府が提示した日銀の次期審議委員人事が改めて材料視されている。退任する野口委員、中川委員の後任として、中央大名誉教授の浅田統一郎氏と、青山学院大教授の佐藤綾野氏が指名された。浅田氏はリフレ派として知られ、佐藤氏も円安のメリットを強調するなど緩和維持寄りのハト派とみられている。欧州勢の参入とともに、この人事が再び蒸し返され、前日の高市首相による利上げに慎重な姿勢を伝える報道も重なり、円売りに拍車がかかった。一方、ドルは買い戻しが優勢。東京午前のトランプ米大統領による一般教書演説では、追加関税などの新味に欠けたことから、前日までのドル高に対する調整売りが先行し、ユーロドルは一時1.18台乗せまで上昇した。しかしその後はドル売りが一服し、1.17台後半へ反落した。本日発表されたドイツの第4四半期GDP確報値や1月ユーロ圏CPI確報値はいずれも速報値から修正がなく、市場への影響は限定的だった。この後のNY市場では、米5年債入札(700億ドル規模)が予定されており、結果を受けた米長期金利の動向がドル相場に影響しそうだ。米株式市場引け後には注目のエヌビディア決算も控えている。 ドル円は156円台後半での取引。東京昼にかけて155.35付近まで下押しされたあとは、買い一色になっている。日銀人事案でハト派もしくはリフレ派の目される候補者が指名されたことが材料視され、市場には前日の高市首相の利上げ難色報道と相まって、日銀の早期利上げ観測が後退している。ドル円は156円の節目水準をあっさりと上抜けると、ロンドン市場では高値を156.80台へと伸ばしてきている。 ユーロドルは1.17台後半での取引。東京市場で1.1772付近を安値に1.1808付近まで高値を伸ばしたが、その後は一転して反落している。ロンドン市場では再び1.1770台へと下落。上に往って来いと展開になっている。ユーロ円はドル円とともに上伸。東京昼にかけてつけた183.21付近を安値に、その後は買いが強まっている。ロンドン市場では高値を184.70付近に伸ばしている。対ポンドでは揉み合い。ドイツGDPやユーロ圏CPIの確報値はいずれも速報値から変化なしで、材料視されず。 ポンドドルは1.35付近での取引。ユーロドルと同様に東京市場では1.3489付近の安値から一時1.3534付近まで買われたが、その後は売り戻されて再び1.3490付近へと下落している。ポンド円は東京昼にかけてつけた210.02付近を安値にその後は買いが継続している。ロンドン市場では高値を211.86付近に更新した。ユーロポンドは0.8716から0.8732までのレンジで売買が交錯している。この日は円売り主導の展開になっており、ユーロやポンドなどは独自の動きを示していない。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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