東京株式(大引け)=2892円安、欧米株安や原油市況高騰でリスク回避売り加速

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 9日の東京株式市場はリスクオフの流れが一気に強まり、日経平均は一時4000円を超える急落で5万1000円台まで水準を切り下げる場面があった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比2892円12銭安の5万2728円72銭と急反落。プライム市場の売買高概算は36億8477万株、売買代金概算は9兆6756億円。値上がり銘柄数は134、対して値下がり銘柄数は1434、変わらずは27銘柄だった。

 きょうの東京市場は売り圧力が一気に高まった。前週末の欧州株市場が全面安に売り込まれたほか、米国株市場でもNYダウが一時900ドルを上回る下げとなり、これを受けてリスク許容度の低下した海外投資家の売りや、先物を絡めたインデックス売りが集中した。トランプ米大統領が自身のSNSにイランとの合意は「無条件降伏以外にはありえない」と投稿し、地上戦も辞さずの構えをみせており、軍事衝突の長期化を懸念するムードが強まっている。そうしたなか、WTI原油先物価格が一時1バレル=120ドル台に迫る暴騰となり、これが投資家の不安心理を煽る格好となった。一方、外国為替市場では1ドル=158円台後半まで円安が進んだが、ハイテク株の下支えにはならなかった。日経平均は大引けにかけて下げ渋ったものの、5万2000円台で着地。プライム市場全体の9割の銘柄が下落した。

 個別では、7300億円弱の群を抜く売買代金をこなしたキオクシアホールディングス<285A.T>が急落したほか、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>など大手半導体製造装置メーカーが大きく値を下げた。フジクラ<5803>、古河電気工業<5801>など電線株の下げも目立つ。ソフトバンクグループ<9984>が大幅安、JX金属<5016>も急落した。三菱重工業<7011>、川崎重工業<7012>など防衛関連が売られ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などのメガバンクも下値を探った。日東紡績<3110>、芝浦メカトロニクス<6590>の下げの大きさも際立つ。

 半面、原油高騰を背景にINPEX<1605>が小じっかり、買収報道のあったローム<6963>が大幅高に買われた。日本郵船<9101>が小高く、JR東日本<9020>も堅調。アイル<3854>も値を上げた。このほか、サイバーエージェント<4751>、ブロードリーフ<3673>なども上値を追った。

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