ポンドは買い戻し優勢 合意なき離脱への懸念は引き続き根強い=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 NY時間の終盤に入ってポンドは伸び悩む動きも見せているものの、きょうは買い戻しが優勢となっている。この日の英小売売上高が予想を上回ったことをきかっけに買い戻しが出ている。今週発表になっている英経済指標は堅調な内容が相次いでいることから、ショートカバーを誘発しているようだ。特にユーロが下落しており、対ユーロでの上昇が他にも波及している模様。

 ただ、合意なき離脱への懸念は引き続き根強い。英野党労働党のコービン党首がジョンソン首相の不信任案を提出しており、与党保守党にも支持するよう呼びかけている。ただ、可決される可能性は小さいと見られているようだ。

 独紙によると独財務省は、ジョンソン英首相が陸路国境を巡るバックストップ措置のない離脱協定への変更を主張していることに鑑み、EUは合意なき離脱シナリオを真剣に捉えなければならないと指摘。24日からフランスのビアリッツでG7首脳会議が開かれるが、そこでジョンソン首相が、EUとの交渉打開あるいは決裂を表明する、ある種の決定的な発表を行うだろうと予想しているという。

GBP/USD 1.2111 GBP/JPY 128.49 EUR/GBP 0.9172

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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