【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における3月 10日時点の大口投機家の売り越しは343万6378枚となり、前週の439万 3716枚から縮小した。取組高合計は5109万7751枚となり、前週から40万 9894枚(0.8%)増加した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が3.0%減、債券 合計が0.4%増、為替合計が12.7%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計 が3.9%増、エネルギー合計は2.5%減、金属合計は0.6%減となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で買い戻しが手じまい売 りを上回って売り越しを縮小、債券で新規買い、買い戻しが入って売り越しを縮小し た。為替は手じまい売りが買い戻しを上回って買い越し(ドル売り)を縮小した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、イラン戦争の早期終結期待が高まったが、イラン新最高指導者がホルムズ海 峡封鎖を発表すると、原油が上昇し、ドルが安全資産として買われた。今週の米連邦公 開市場委員会(FOMC)では金利据え置きが見込まれている。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が4万1387枚売り越し(前週1万6575 枚売り越し)、ユーロは10万5144枚買い越し(同13万6498枚買い越し)、 英ポンドは8万4197枚売り越し(同7万2686枚売り越し)となった。ユーロは 手じまい売り、新規売りが出て買い越しを縮小した。 商品市場では、原油がイラン戦争長期化に対する懸念を受けて2022年6月以来の 高値119.48ドルを付けたのち、上げ一服となったが、押し目は買われた。金は安 全資産のドル買いを受けて戻りを売られた。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が22万8015枚買い越し(前 週17万2150枚買い越し)に拡大した。新規買い、買い戻しが入った。ニューヨー ク金は16万3132枚買い越し(同16万0145枚買い越し)、ニューヨーク・プ ラチナは1万4690枚買い越し(同1万3832枚買い越し)に拡大した。金は新規 買い、買い戻しが入り、プラチナは買い戻しが手じまい売りを上回った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが25万7781枚買い越し(前週9万 0059枚買い越し)、大豆は23万0268枚買い越し(同22万1902枚買い越 し)に拡大した。コーン、大豆ともに新規買い、買い戻しが入った。前週のコーンは、 原油高を受けて買い優勢となった。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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