[今日の視点]石油=急伸へ、中東の石油施設に対する攻撃で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 国内市場は急伸へ。中心限月の2026年8月限は5000〜7000円高程度を想
定する。イスラエルがイラン南部のサウスパースガス田を攻撃し、イランはカタールの
LNG輸出拠点であるラスラファン工業地区に報復攻撃を実施するなど、エネルギーイ
ンフラを巡って攻撃が激化している。カタールのラスラファン工業地区は世界最大級の
LNG生産・輸出拠点。円相場が1ドル=159円後半で円高・ドル安推移しているこ
とも国内市場の支援要因。
 イランはエネルギー関連の施設が攻撃を受けた場合、中東で米国とつながりのあるエ
ネルギーインフラすべてを標的とすると警告していたが、この警告は無視された。イス
ラエルがエネルギーインフラを攻撃し続けるなら、ホルムズ海峡の封鎖が解除されて
も、中東のエネルギー輸出に期待できなくなる。
 一方、米CNNによると、イランはホルムズ海峡の通過に人民元建ての石油取引を要
求しており、8カ国と交渉中であると報道した。イランが石油の人民元建て取引を要求
しているとの報道は以前からあり、この報道をもとに8カ国がイランに接触したとい
う。イランの安全保障筋によると、中東以外の8カ国と協議しているという。
 石油の人民元建て取引が成立し、ホルムズ海峡の実質的な封鎖が解除されると、この
8カ国以外も人民元建ての取引を早急に検討するだろう。石油の供給が回復するなら、
米国によるタンカーの護衛作戦や、中東に向かっている2500人規模の米海兵隊によ
る地上作戦は、世界にとって不要となる。この場合、軍事的な手段をさらに行使しよう
とするイスラエルや米国は前例のないほどの非難を浴びるだろう。人民元建て取引報道
の真偽は不透明だが、イラン戦争が始まった後、人民元建てで取引された最初の石油タ
ンカーがホルムズ海峡を通過すると、世界は目を見張るに違いない。なお、サウジアラ
ビアのリヤドでは、アラブ・イスラム諸国の外相緊急会合が始まる。
 時間外取引でニューヨーク原油5月限は前日比2.40ドル高の97.86ドルで取
引されている。本日これまでのレンジは97.60〜98.69ドル。
<今日の予定>
◆ ニュージーランド ◆
【経済】06:45 国内総生産 2025年10-12月期(NZ統計局)
◆ オーストラリア ◆
【経済】09:30 雇用統計 2026年2月(連邦統計局)
◆ 日本 ◆
【経済】08:50 機械受注 2026年1月(内閣府)
【経済】08:50 対外及び対内証券売買契約等の状況 3月8日-3月14日(財務省)
【経済】13:30 鉱工業生産指数 2026年1月確報(経済産業省)
【経済】15:30 総裁記者会見(日本銀行)
【経済】--:-- 金融市場調節方針公表(日本銀行)
【経済】--:-- 金融政策決定会合(日本銀行)
【工業】09:30 ゴム指定倉庫在庫(大阪取引所)
【朔望】10:24 新月 新月
◆ ユーロ圏 ◆
【経済】22:15 理事会結果公表(ECB)
◆ イギリス ◆
【経済】16:00 雇用統計 2026年2月(国立統計局)
【経済】21:00 政策金利公表(BOE)
【経済】21:00 金融政策委員会議事録 3月18日分(BOE)
【納会】--:-- WTI原油 2026年4月限(ICE EUROPE)
◆ スイス ◆
【経済】17:30 政策金利公表(スイス国立銀行)
◆ アメリカ ◆
【経済】21:30 新規失業保険申請件数(労働省)
【経済】21:30 製造業景況指数 2026年3月(フィラデルフィア連銀)
【経済】23:00 景気先行指数 2026年2月(カンファレンスボード)
【農産】21:30 週間穀物輸出成約高(USDA)
【納会】--:-- コーヒー 2026年3月限(ICEUS)
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