今週の【早わかり株式市況】3週続落、引き続き中東情勢巡り不安定な相場に

配信元:株探
著者:Kabutan
■今週の相場ポイント
 1.日経平均は3週続落、ボラタイルな展開に
 2.中東情勢巡り一喜一憂、警戒ムード継続
 3.原油高の懸念拭えず、海運・石油株は上昇
 4.FOMCは政策金利据え置き、利下げ観測後退
 5.個別株物色は活発、東電HDがS高で脚光

■週間 市場概況
 今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比447円(0.8%)安の5万3372円と、3週連続で下落した。

 今週も中東情勢を巡ってボラティリティーの高い相場展開が続いた。関連ニュースが続々と報じられるなか、その内容次第で相場のムードがガラリと変わる予測不能な地合いに。一方、個別では材料のある銘柄を中心に物色意欲は依然として活発だった。

 週明け16日(月)の日経平均は小幅安。軍事衝突が続く中東情勢の不透明感を背景に原油高に対する懸念が拭えず、買い手控えムードの強い展開に。全体相場は上下に荒れた値動きとなったが、下値では買いが入り後場終盤にかけて下げ渋った。17日(火)も小幅マイナス圏で引けた。事実上の封鎖状態となっているホルムズ海峡をイランとインド、中国の船舶が通過することに関し、ベッセント米財務長官が「構わない」と発言したことが伝わり、日経平均は朝方高く始まった。しかし、買いが一巡すると底堅い原油先物相場を横にらみに次第に売り圧力が強まり下落に転じた。海運株や石油関連株の上げが目立ち、TOPIXはプラス圏で着地した。18日(水)は急伸。日経平均は一気に1500円あまり水準を切り上げた。原油高が一服し、下げに転じたことで過度な不安心理が後退。買い戻しの動きが強まった。個別では非上場化を巡る思惑から東京電力ホールディングス <9501> [東証P]がストップ高となり、脚光を浴びた。一転して19日(木)は急落。日経平均の下げ幅は一時2000円を超え、全面安商状となった。一服したはずの原油価格再び上昇したことに加え、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では2会合連続の政策金利据え置きが決定。利下げ観測が後退するなかで同日の米国株は急落し、この流れを東京市場も引き継ぐ格好となった。この日の日銀金融政策決定会合でも政策金利の据え置きが決まった。20日(金)は春分の日の祝日で休場。

■来週のポイント
 来週は3月期末配当の権利付き最終日が訪れるため、配当取りの動きが活発化するだろう。イラン情勢は長期化する懸念が強まっているものの、需給面で堅調な値動きとなることも期待できそうだ。

 重要イベントとしては、国内では24日朝に発表される2月全国消費者物価指数、25日に発表される日銀金融政策決定会合議事要旨(1月22~23日開催分)が注目される。海外では特になし。

■日々の動き(3月16日~3月19日)

【↓】   3月16日(月)―― 3日続落、中東情勢不透明感からの原油高を警戒
 日経平均 53751.15( -68.46、-0.13)  売買高22億616万株 売買代金 6兆5025億円

【↓】   3月17日(火)―― 4日続落、朝高も中東リスクにらみ下げ転換
 日経平均 53700.39( -50.76、-0.09)  売買高21億5363万株 売買代金 6兆1302億円

【↑】   3月18日(水)―― 急反発、原油上昇一服で5万5000円台回復
 日経平均 55239.40( +1539.01、+2.87)  売買高22億8488万株 売買代金 6兆6760億円

【↓】   3月19日(木)―― 急反落、米株安や中東警戒で全面安
 日経平均 53372.53( -1866.87、-3.38)  売買高31億2932万株 売買代金 8兆5364億円

■セクター・トレンド
 (1)全33業種中、21業種が値下がり
 (2)値下がり率トップはUACJ <5741> など非鉄。素材株は一工薬 <4461> など化学や大平金 <5541> など鉄鋼も下落
 (3)いすゞ <7202> など自動車、三井ハイテク <6966> など電機、コマツ <6301> など機械といった輸出株も安い
 (4)内需株は良品計画 <7453> など小売り、清水建 <1803> など建設、アンビスHD <7071> などサービスが売られた
 (5)松井 <8628> など証券、東京海上 <8766> など保険、あいちFG <7389> など銀行といった金融株は堅調
 (6)原油高を背景に商船三井 <9104> など海運が上昇率トップ。INPEX <1605> など鉱業も大幅高に

■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
 1(3) レアアース 
 2(1) 防衛 
 3(2) 半導体 
 4(41) 蓄電池 ── 対米投融資の第2弾案件の有力候補に浮上
 5(7) フィジカルAI ── 日本成長戦略会議の「官民投資ロードマップ」提示で注目
 ※カッコは前週の順位

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