ドル円、158円台に下落 月末期末で巻き返し強まる=NY為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ドル円、158円台に下落 月末期末で巻き返し強まる=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドルの戻り売りが強まり、ドル円は158円台に下落した。本日の市場は月末期末ということもあり、全体的に3月の動きの巻き返しの動きが強まった。為替市場はドルロングを調整する動きを強めている。

 市場は、中東情勢をにらんでトランプ大統領の発言に市場は神経質になる中、米国のイラン紛争からの早期撤退の可能性を見極めている。そのような中、「トランプ大統領が側近に対し、ホルムズ海峡が大部分閉鎖されたままでも対イラン軍事作戦を終結させる意向があると伝えた」と報じられたことも材料視された。

 ドル円は一時160円を突破し、日本の財務省当局も強めの口先介入を出す中で、ファンド勢の間では、ドル円の下落で利益が得られるオプションへの需要が拡大。5月限プットオプション(売る権利)の取引が、コール(買う権利)の3倍余りに達している。

 「介入に伴う急落への備えとして、ファンド勢からのオプションを使ったヘッジ需要がある。基本的な方向性の転換というよりは、短期的なリスクへの対応だ」との指摘も一部から出ていた。

 また、「目先は162円近辺が重要な上値抵抗となる中、財務省は口先介入をさらに強めるだろう。ただし、あくまで今回の円安は、交易条件の悪化で投機的な動きではない。そのため、介入のハードルは高くなっている」とも分析している。

 ユーロドルは1.15ドル台を回復し、一時1.1560ドル近辺まで上昇。本日の21日線に顔合わせしている。

 アナリストによると、ユーロドルの上昇は限定的に留まる可能性があると指摘している。ホルムズ海峡で再びエネルギーが自由に流れるようになるまで、投資家は恐らく自信を持って強いユーロに賭けることを再開しないだろうと述べている。

 ポンドは売りが強まり、ポンドドルは一時1.31ドル台に下落。全体的にドルの戻り売りが強まる中でもポンドドルは売りが優勢となった。日本時間0時のロンドンフィキシングにかけて急速にポンド売りが強まった。実需筋のまとまったポンド売りが入ったようだ。ポンド円もフィキシングにかけて211円付近から一気に209円台半ばまで急落。

 アナリストからは、エネルギー価格の上昇が英国のインフレ懸念を煽る一方で、成長見通しを暗くしており、英中銀は板挟みの状態に置かれているとの指摘も出ている。通常はタカ派的な金融政策を支持する英中銀委員でさえ、慎重姿勢を示しており、利上げは決して確実ではないことを示唆しているという。

 短期金融市場では年内2回以上の利上げが見込まれている。先週は3回の利上げを完全に織り込む場面も見られていた。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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