【中銀チェック】米FOMC、英MPC、ECB理事会 いずれも据え置き見込み

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【中銀チェック】米FOMC、英MPC、ECB理事会 いずれも据え置き見込み

 米FOMCでは、政策金利であるFF金利を現状の3.50-3.75%で維持する見込みが圧倒的です。イラン紛争直後は利上げに向けた期待も一部で見られましたが、その後ほぼ払拭されています。注目は今後に向けての姿勢を声明などでどう示すかです。市場ではウォーシュ次期議長体制に移っても当面の据え置きを見込んでおり、年内の利下げ期待は17%程度となっています。こうした当面の据え置き見通しを支えるような内容が見られるかが注目材料です。また、今回が議長としては最後の会合になる予定のパウエル議長の会見にも注目です。次期体制への言及や、今後の自身の進退などについての発言があるものとみられます。

 30日の英MPCでは一時利上げの期待が強まっていましたが、直近は据え置き見通しが広がっており、短期金利市場での見通しは利上げが10%程度、据え置きが90%程度となっています。
 イラン紛争を受けた物価高への警戒感から、前回3月19日の会合前後では今回の利上げ期待が80%近くまで上昇する展開が見られました。しかし、ベイリー総裁が「市場は行き過ぎているのではないか」と過度な期待を牽制する発言を行ったこともあり期待が後退、据え置き見通しが広がりました。また、14日に公表されたIMFの2026年英経済成長見通しが+0.8%に下方修正されるなど、厳しい経済状況も利上げ期待を押し下げています。
 ただ、22日発表の3月消費者物価指数(CPI)は前年比+3.3%まで上昇し、英中銀が重視するサービス価格も+4.5%まで上昇するなど、英国の物価上昇は顕著になっています。そのため市場では次回6月会合での利上げを73%程度織り込んでいます。こうした状況を、ベイリー総裁がどのように評価するか、また「金融政策報告書」で物価見通しがどのように示されるかが注目されます。

 ECB理事会も、3月時点では利上げ期待が86%まで強まっていました。紛争は継続しているものの、一時に比べて先行き不透明感が後退したこともあって据え置き期待が広がり、直近では利上げ期待は10%程度にとどまっています。
 前回3月の会合では、政策金利についての表現が「良い位置(good place)」から「良い態勢(well positioned)」に変更されました。これは次の行動(利上げ)に向けての示唆とも捉えられています。今回のラガルド総裁会見などでどのような姿勢が示されるかが注目されるところです。直近では6月の利上げを81%、9月までの2回の利上げを90%程度織り込む状況となっています。こうした市場の期待に対し、当局がどのような距離感を示すかが鍵となるでしょう。

MINKABUPRESS 山岡

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