株価指数先物 【週間展望】―6万円固めからの一段高を意識したロング対応

配信元:株探
著者:Kabutan
 今週の日経225先物は、米テック株相場への思惑が強まるなかで、6万円固めから一段の上昇をにらんだ押し目狙いのロング対応に向かわせそうだ。一方、イラン情勢は、現時点では戦闘終結に向けた協議の再開が見通せず、引き続き相場の波乱要因となろう。

 米国は特使のパキスタン派遣を表明していたが、イランのアラグチ外相はパキスタンのシャリフ首相らと会談し、イランの立場を説明した後に帰国した。トランプ米大統領は特使派遣を中止しており、米国とイランの2回目の直接協議が実現するめどは全く立っていない。引き続き関連報道を受けた原油相場の動向が警戒されよう。

 ただし、日経225先物は4月に入ってからの強いリバウンドで、米国・イスラエルのイラン攻撃によって下落した分を上回ってきた。攻撃前の2月26日につけた5万9500円を回復した後も高値圏で推移をみせており、4月23日には6万0270円(ナイトセッションを含む)まで買われた。マーケットがイラン情勢への耐性を備えつつあるなかで、ロング優勢の需給になりやすいだろう。

 米国では 半導体やAI(人工知能)関連株への物色が強まっており、24日の米国市場ではナスダックが史上最高値を更新。フィラデルフィア半導体株(SOX)指数は4%を超える上昇で18連騰を達成し、連日で史上最高値を更新している。決算が評価されたインテルが23%高となったほか、アドバンスト・マイクロ・デバイセズとクアルコムの上昇率は10%を超えた。

 先週の日本株市場でもアドバンテスト<6857>[東証P]やソフトバンクグループ<9984>[東証P]など、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を牽引していた。一方、東証プライムの騰落銘柄数は値下がりが過半数を占めるなど、相対的にTOPIX型の弱さが目立つ。

 今週は27日にアドバンテスト、日東電工<6988>[東証P]、30日には東京エレクトロン<8035>[東証P]、レーザーテック<6920>[東証P]などの決算発表が予定されている。予想を上回る内容となれば支援材料になる形で、先物主導での一段の上昇が意識されやすい。イラン情勢の先行きは不透明だが、本格化する日米決算に投資家の関心は集まりやすいだろう。先週末にイビデン<4062>[東証P]が急伸した背景には、決算評価から時間外取引で買われていたインテルのインパクトがあった。

 米国では29日にアップル、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフトの決算発表が予定されており、その内容によっては大型テック相場が勢いを増す展開も意識されそうだ。一方で、日銀の金融政策決定会合、米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利を据え置くとみられるが、FOMCの利下げ見通しや3月の米個人消費支出(PCE)の内容が警戒されそうであり、物色対象の広がりは期待しにくい。

 半導体やAI関連株への物色継続が見込まれるなか、スキャルピング中心ではあるものの、日経225先物のトレードは活発になろう。24日取引終了後のナイトセッションでは日中比420円高の6万0140円で取引を終えた。ボリンジャーバンドでは上向きで推移する+1σ(5万8950円)と+2σ(6万1920円)によるレンジを続けている。先週は一時+1σを割り込む場面もみられたが、同バンドを支持線として切り返す形だった。

 今週からゴールデンウィークに突入するため、積極的にはポジションを傾けにくい状況だ。ただし、6万円を固めてくる動きをみせてくるようだと、+2σが意識されてくることによって、オプション権利行使価格の6万円から6万2000円のレンジに入ってきそうだ。また、週足のボリンジャーバンドでは+1σ(5万8700円)と+2σ(6万1280円)のゾーンであるため、まずは権利行使価格の6万1250円を射程に入れたスタンスに向かわせよう。

 24日の米VIX指数は、18.71(23日は19.31)に低下した。週間(17日は17.48)では上昇している。17日に8日続落で一時16.87まで低下する場面もみられ、200日移動平均線(18.21)を割り込んでいた。2月半ば以来の水準まで下げてきたことで、いったんはリバウンドをみせてくる可能性があった。もっとも、23日に一時21.56まで上昇して75日線(20.71)を上回る場面もみられたが、同線と200日線でのレンジを続けている。引き続き方向性としては1月22日の15.27や、昨年12月24日につけた13.47が射程に入っており、リスク選好に傾きそうだ。

 先週末のNT倍率は、先物中心限月で16.07倍(23日は15.91倍)に上昇した。週間(17日は15.59倍)でも上昇している。SOX指数が連日で史上最高値を更新するなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株のリバウンドが日経平均型を牽引。イラン情勢を巡る不透明感から全体としては慎重姿勢であり、半導体やAI関連株に一段と資金が集中する結果となっている。上向きで推移する+2σ(16.07倍)に沿ったトレンドを形成するなかで、+3σ(16.57倍)が意識されそうであり、NTロングでのスプレッド狙いに向かわせよう。

 4月第3週(4月13日-17日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算で3週連続の買い越しであり、買い越し額は1兆0847億円(4月第2週は1兆5412億円の買い越し)だった。現物は9977億円の買い越し(同1兆6418億円の買い越し)と3週連続の買い越しであり、先物は869億円の買い越し(同1006億円の売り越し)と4週ぶりの買い越しだった。個人は現物と先物の合算で3637億円の買い越しと、4週ぶりの買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で6275億円の売り越しとなり、2週連続の売り越しだった。

 主要スケジュールでは、27日に権利付き最終日、28日に日銀金融政策決定会合終了後に政策金利、3月完全失業率、植田和男日銀総裁の記者会見、米国4月コンファレンスボード消費者信頼感指数、29日に米国3月住宅着工件数、FOMC終了後に政策金利、パウエルFRB議長記者会見、30日に3月鉱工業生産、中国4月製造業PMI、イングランド銀行(BOE)政策金利、ECB(欧州中央銀行)政策金利、ラガルドECB総裁記者会見、米国1-3月期GDP、米国3月個人所得、米国3月個人消費支出、米国3月コンファレンスボード景気先行指数、5月1日に米国4月ISM製造業景気指数などが予定されている。

――プレイバック・マーケット――

●SQ値
05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00
06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06
07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46
08月限 日経225 41368.58  TOPIX  3004.82
09月限 日経225 45016.28  TOPIX  3175.61
10月限 日経225 48779.14  TOPIX  3241.66
11月限 日経225 50323.66  TOPIX  3339.97
12月限 日経225 50536.54  TOPIX  3393.48
01月限 日経225 51525.23  TOPIX  3491.09
02月限 日経225 57045.65  TOPIX  3854.29
03月限 日経225 52909.45  TOPIX  3568.56
04月限 日経225 56572.89  TOPIX  3752.89

◆日経225先物(日足)
         始値   高値   安値   終値  前日比
26/06 04月24日  59200  59820  58360  59720  +580
26/06 04月23日  59810  60270  58700  59140  -660
26/06 04月22日  59390  59800  58340  59800  +460
26/06 04月21日  58810  59710  58700  59340  +440
26/06 04月20日  58910  60130  58780  58900  +100
終値は取引所発表の「清算値(帳入値)」を表示

◇TOPIX先物(日足)
         始値   高値   安値   終値  前日比
26/06 04月24日  3718.0  3742.5  3679.5  3715.5  ±0.0
26/06 04月23日  3756.0  3756.0  3686.0  3715.5  -38.5
26/06 04月22日  3776.5  3777.5  3716.5  3754.0  -19.5
26/06 04月21日  3774.0  3808.5  3771.5  3773.5  -12.0
26/06 04月20日  3775.5  3847.0  3770.0  3785.5  +16.0
終値は取引所発表の「清算値(帳入値)」を表示

●シカゴ日経平均 円建て
          清算値  前日大阪比
04月24日(06月限) 60045 +325
04月23日(06月限) 58985 -155
04月22日(06月限) 59890 +90
03月21日(06月限) 58505 -835
04月20日(06月限) 59265 +365
 ※前日比は大阪取引所終値比

□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
        売り   前週末比   買い      前週末比
04月17日    1930億円  +435億円  3兆6103億円  -1089億円
04月10日    1494億円 -1912億円  3兆7192億円  +3557億円
04月03日    3407億円  -192億円  3兆3635億円  -1490億円
03月27日    3600億円 +1996億円  3兆5125億円  +6726億円
03月19日    1603億円 +1060億円  2兆8398億円  +488億円

□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
        売り      前日比  買い       前日比
04月22日    3865万株   +323万株  11億1435万株   -9432万株
04月21日    3542万株   -171万株  12億0868万株   -4234万株
04月20日    3714万株   -256万株  12億5102万株   -5764万株
04月17日    3970万株   +603万株  13億0866万株   -3435万株
04月16日    3367万株    -9万株  13億4302万株   -2276万株
04月15日    3376万株    -84万株  13億6578万株   +986万株
04月14日    3460万株   +456万株  13億5592万株   -1425万株
04月13日    3004万株   -154万株  13億7017万株   +565万株
04月10日    3159万株   -1359万株  13億6452万株   +1007万株
04月09日    4519万株   -1810万株  13億5444万株   -766万株
04月08日    6329万株   -530万株  13億6210万株   +5342万株
04月07日    6859万株   -752万株  13億0868万株   -2277万株
04月06日    7612万株    -98万株  13億3146万株   +3479万株

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