【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における6月2 日時点の大口投機家の売り越しは541万9273枚となり、前週の460万0340 枚から拡大した。取組高合計は5070万7307枚となり、前週から195万 2572枚(3.7%)減少した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が2.9%増、債券 合計が6.6%減、為替合計が5.9%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 1.8%増、エネルギー合計は1.1%増、金属合計は1.6%減となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で新規売りが新規買いを 上回って売り越しを拡大、債券で手じまい売り、新規売りが出て売り越しを拡大した。 為替は手じまい売りが買い戻しを上回って売り越し(ドル買い)を拡大した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、イスラエルがレバノン南部で地上作戦を拡大したことを受け、米国とイラン の和平協議が停止した。イスラエルとレバノンは停戦合意したが、親イラン武装組織ヒ ズボラは停戦を拒否した。一方、5月の米雇用統計が予想以上となり、米連邦準備理事 会(FRB)の利上げ観測から株価が急落した。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が12万9567枚売り越し(前週11万 4667枚売り越し)、ユーロは4万8866枚買い越し(同2万9426枚買い越 し)、英ポンドは5万2218枚売り越し(同6万1398枚売り越し)となった。ユ ーロは新規買い、買い戻しが入って買い越しを拡大した。 商品市場では、原油が米国とイランの和平協議停止が支援要因になったが、イスラエ ルとレバノンの停戦合意やリスク回避の動きを受けて上げ一服となった。金は米国とイ ランの和平協議停止や予想以上の米雇用統計を受けて売り優勢となり、3月24日以来 の安値4311.78ドルを付けた。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が15万5874枚買い越し(前 週16万0998枚買い越し)に縮小した。新規売りが新規買いを上回った。ニューヨ ーク金は17万6020枚買い越し(同15万4260枚買い越し)に拡大、ニューヨ ーク・プラチナは1万7212枚買い越し(同1万7658枚買い越し)に縮小した。 金は新規買い、買い戻しが入り、プラチナは手じまい売りが買い戻しを上回った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが19万9942枚買い越し(前週30万 2002枚買い越し)、大豆は18万7784枚買い越し(同20万4675枚買い越 し)に縮小した。コーンは手じまい売り、新規売りが出て、大豆は新規売りが新規買い を上回った。前週のコーンは、中東情勢の不安や米産地の好天を受けて売り優勢となっ た。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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