【これからの見通し】今週は中東情勢から米利上げ観測に視線移動、ドル高継続を確認へ

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】今週は中東情勢から米利上げ観測に視線移動、ドル高継続を確認へ

 この後の海外市場では、今週のドル高の継続性を確認することとなろう。中東情勢が米国とイランとの覚書合意・署名によって緩和された。しかし、あくまでも60日間の暫定合意との冷めた見方も出てきている。イスラエルをめぐるイラン側の不信感はなかなかぬぐえないようだ。いったん、有事のドル買いが後退したものの、ドル売りトレンドまでに転換する勢いはみられていない。

 むしろ、足元ではドル高の勢いが増している。新たに米FOMCでのタカ派姿勢がドル買いの誘因となっている。メンバー金利見通し(SEP)が従来の年内1回利下げから1回「利上げ」に転じたことが市場の利上げ観測を高めている。

 ドル指数は足元で、昨年5月以来の高水準へと上昇している。ドル円は160円の大台を固めると、昨日のNY終盤には161.81レベルまで高値を伸ばした。きょうも161円台での取引が中心となっている。

 ただ、ドル円に関しては不透明感が残る。前回4月30日の介入時の高値160.72レベルを優に上回っている。片山財務相が強く円安けん制発言を行っており、いつ実弾介入が入ってもおかしくない状況にある。本日はNY市場が奴隷解放記念日(ジューンティーンス)のため休場となる。流動性が枯渇するマーケットで、介入効果が大きくなりやすい。念のため、注意しておきたい。

 このあとの海外市場で発表される経済指標は、カナダ小売売上高(4月)が発表される程度となっている。発言イベント関連では、レーンECBチーフエコノミスト、エスクリバ・スペイン中銀総裁、チポローネECB理事、ムーラン仏中銀総裁などECB当局者の講演やイベント出席が多く予定されている。

 ドル円の介入を警戒しつつ、全体相場ではドル高の継続性を確認する週末のマーケットが予想される。 

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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