ゴム週間見通し=調整安場面、天候要因や株高が支援材料

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【前週までのレビュー】
 米国とイランの戦争終結に向けた動きが強まる一方、この夏の「スーパーエルニーニ
ョ」が発生する確率が高まっている。このため強弱材料が交錯する中、415〜430
円前後でのレンジ相場を形成するとみた。
【調整安場面か】
 JPXゴムRSS3号の活発限月11月限は、6月17日に448.1円まで上昇し
一代の高値を更新した。その後は上値が重くなっている。11日から17日までの5営
業日で31.9円も上昇している。ただ、この間、ファンダメンタルズに大きな変化は
ない。目先、調整安場面となりそうだ。その場合、節目の430円付近が支持になると
みる。ただ、この夏の「スーパーエルニーニョ」が発生る確率が高まっていることや株
高が支援材料になるため、調整が430円前後までで終われば、再び上値を試すだろ
う。
【中国小売売上高は減速】
 16日に中国国家統計局が発表した5月の小売売上高は、前年同月比0.6%減とな
り、5月の0.2%増からマイナスに転じた。市場予想は、前月比変わらずだった。5
月は労働節を含んだ5連休があったが、消費意欲の向上には至らなかった。なお、前年
同月比でマイナスサイドに転じたのは、2022年11月以来のこと。
 一方、同時に発表された5月の鉱工業生産は、同4.5%増となり、4月の4.1%
増から加速した。中東情勢の混乱から同国の輸出需要が減速するとの観測があったが、
好調なAI関連の需要が追い風となった。
 なお、中国の個人消費の減速の大きな要因とみられる不動産不況だが、同国の1−5
月期の不動産開発投資は、前年同期比16.2%減となっている。依然として不動産不
況は続いているようだ。
【上海9月限は三尊天井を形成か】
 上海ゴムの中心限月の9月限は、戻り場面が終了した可能性がある。9月限は、10
日に1万7245元まで下落後、戻り場面となっていた。だが、16日に1万8165
元まで上昇したものの、1万8000元台の維持に失敗すると、18日には1万764
0元まで一時下落した。
 チャート的には、5月14日の高値1万8395元、6月3日の高値1万8440
元、16日の高値1万8165元で三尊天井を形成する可能性が出てきた。ネックライ
ンは、5月22日と26日の安値がある1万7220元、6月10日の下落場面でも1
万7245元で支持されており、この価格帯は強い支持となっている。目先だが、同水
準を割り込むが注目したい。1万7200元をしっかり割り込むようなら、4月17日
の安値1万6480元を目指した下げ相場なることが予想される。
【東京ゴム活発限月の11月限のテクニカル要因】
 ゴムRSS3号の活発限月の11月限は、買いが先行する展開となった。5月中旬か
らの値動きを確認すると、上海高を背景に、5月14日には413.0円まで上昇、そ
の後、米国とイランの和平交渉の進展から、5月22日には404.0円まで下落。だ
が、上海ゴムが再び地合いを引き締めると、米国とイランの和平交渉の進捗が遅れてい
ることが明らかになると、6月3日には436.8円まで上昇した。その後は、買われ
過ぎ感などから、10日には416.0円まで下落した。だが、同水準で支持される
と、上海高を手掛かりに17日は448.1円まで水準を引き上げ、一代の高値を更新
した。その後は調整場面となり、438円台まで軟化している。
 買いが先行すれば、一代の高値448.1円が最初の関門。高値を更新すれば、節目
の450.0円を試すことになる。同水準を上抜くと、節目の455.0円や460.
0円を意識した展開になる。一方、高値警戒感から再度軟化すれば、5月22日の安値
404.0円から6月17日の高値448.8円までの上昇に対する38.2%押しと
なる431円付近が意識される。同水準を下抜くと、同期間の半値押し水準となる42
6円台や節目の420円を試しそうだ。
【今週の注目ポイント】
 日本株市場に注目したい。米国とイラン戦争終結で合意し、NY原油が72ドル台に
下落しても、JPXゴムRSS3への影響は限定的だった。このところ、日経平均株価
に連動する時間が目立っており、日経平均株価の上昇地合いが続けば、JPXゴムRS
S3もしっかりと推移しそうだ。
【相場予想レンジ】
 6月22〜26日のJPXゴムRSS3号11月限の中心レンジ予想は400〜44
0円前後。テクニカルの支持線が431.3円(5月22日の安値404.0円から6
月17日の高値448.8円までの31.8%押し)、抵抗線は448.1円(一代の
高値)。
    ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。



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