5日のNY外国為替市場は、注目された6月の米雇用統計、非農業部門雇用者数(NFP)が、予想を大きく上回る前月比+22.4万人をきろくしたことをうけて、いっきにドル買いがつよまる展開となった。今月のFOMCで一気に0.5%金利を引き下げるのではというような過激な金融緩和期待が後退。7月の利下げ期待自体は織り込み済みで残ったが、9月のFOMCでの連続利下げの期待がやや後退したことなども、ドル買いを誘った。米債利回りは急騰。10年債利回りは発表前後から約0.1%(10BP)の大幅上昇を見せた。 こうした流れを受けてドルは雇用統計直後に全面高に。ドル円は東京市場の107円80銭台から、ロンドン市場に入ってじりじりとした上昇を見せ、108円台に乗せていたが、それでも108円10銭近辺から108円60銭台に。高値を付けた後の戻りも限定的で、上げ一服後は高値圏で揉み合い。午後に入って高値をわずかながら更新して6月18日以来の108円64銭を付ける動きとなった。その後は週末を前にしたポジション調整に高値から売りが出たものの108円40銭台までと限定的なものにとどまった。 ユーロドルも同様の動き。東京市場の1.1280台から、ロンドン市場に入ってドル買いが優勢となり1.1260前後で指標発表を迎えた。直後の振幅で1.1270近辺を付けるも、その後1.1210割れまでユーロ安ドル高に。ポンドドルも基本的に同じような動きに。 目立ったのはドルカナダでのドル買いカナダ売りとその後の戻し。米雇用統計と同時刻に発表されたカナダの雇用統計は、雇用者数が予想外にマイナスとなる弱い結果に。ドルカナダは1.3060台から、瞬間1.3050台を付けて1.3120超え。さらにその後1.3130台までドル高カナダ安が進んだ。しかし高値からは一転して調整が入り、1.3060台と上昇分をほぼ解消する動きに。 minkabuPRESS編集部山岡
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