ゴム週間展望=安値圏でもみ合い、11月限は400円付近まで軟化か

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
              [6月29日からの展望]
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     週間高低(カッコ内は日付)         6月22日〜6月26日
<国内>         始 値     高 値       安 値       帳入値    前週比
 26年11月限      440.3     448.0(22)    406.5(26)    406.5    - 34.1
 RSS先限      442.0      442.0(22)   420.0(26)    420.0     - 22.0
 TSR20    365.0      365.0(22)    340.0(26)    340.0     - 25.0
 上海9月限   17550    17825(24)   16610(26)     16610     - 1240
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 161.69円  前週末比 0.34円安
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【前週までのレビュー】直近の上昇で一代の高値は更新したものの、ファンダメンタル
ズからの裏付けがないことから、目先、調整安場面を迎えるとみた。
【安値圏でもみ合い】
 JPXゴムRSS3号の活発限月11月限は、6月17日に448.1円まで上昇
し、一代の高値を更新した。だが、その後、上値が重くなると、上海ゴムの急落を受け
て、25日から大幅安となっている。26日には412円台まで下落した。11日から
17日までの5営業日で31.9円も上昇したが、この間、ファンダメンタルズに大き
な変化はなかったが、この上昇に対する修正安となっている。
 今回の急落で多くの投げ売りが出たとみられ、投資家は痛んでいるとみる。このた
め、目先、積極的な買いは入りにくく、節目の400円付近までジリ安調の展開になり
やすいとみる。ただ、この夏は、天然ゴム産地が高温・乾燥の異常気象となる確率が高
まっていることから、もみ合いとなった後は、再びしっかりとした展開になりそうだ。
【ゴム産地、今夏は高温・乾燥か】
 今年の夏は、天然ゴム産地が異常な高温・乾燥に見舞われる可能性が高まってきた。
気象庁が6月10日に発表したエルニーニョ監視速報では、2026年春からエルニー
ニョ現象が発生しているとみられ、今後、秋にかけてエルニーニョ現象が続く見込み
(100%)と発表された。また、その規模は、過去最大級となる可能性も高まってい
る。これに追い打ちをかけるのが、「正のインド洋ダイポールモード現象(IOD)」
が発生する可能性の高さだ。正のIODとは、インド洋の西部で海面水温が平年より高
くなり、インドネシアに近い南東部で低くなる現象だ。同現象が発生すると、東南アジ
アは高温・乾燥の傾向が強まる。正のIOD自体は珍しい現象ではない。ただ、エルニ
ーニョ現象と重なると、東南アジアは「深刻な少雨・乾燥」に見舞われる可能性が高ま
る。また、少雨・乾燥が森林火災や煙害(ヘイズ)の深刻化を招く。直近では2023
年に発生した。この時は、ゴム農園では少雨による樹液採取作業(タッピング)障害や
ヘイズによる日照不足からゴム樹の根腐れなどが起きた。今年も同様ことが発生する可
能性があるので注意したい。
【上海9月限は三尊天井を形成か】
 上海ゴムの中心限月の9月限は、急落した。9月限は、10日に1万7245元まで
下落後、戻り場面となっていた。だが、16日に1万8165元まで上昇したものの、
1万8000元台の維持に失敗すると、18日には1万7640元まで下落。25日に
大幅安となり、1万7000元を割り込むと、26日に一時1万6550元まで水準を
引き下げている。
 チャート的には5月14日の高値1万8395元、6月3日の高値1万8440元、
16日の高値1万8165元で三尊天井を形成、ネックラインの5月22日と26日の
安値がある1万7220元をしっかり割り込んでいる。目先だが、4月17日の安値
1万6480元が目前に迫っている。同水準を下抜くと、3月31日の安値1万634
0元や3月20日の安値1万5810元が目指すことになる。
【東京ゴム活発限月の11月限のテクニカル要因】
 ゴムRSS3号の活発限月の11月限は、急落した。5月中旬からの値動きを確認す
ると、上海高を背景に、5月14日に413.0円まで上昇、その後、米国とイランの
和平交渉の進展から、5月22日には404.0円まで下落。だが、上海ゴムが再び地
合いを引き締めると、米国とイランの和平交渉の進捗が遅れていることが明らかになる
と、6月3日には436.8円まで上昇した。その後は、買われ過ぎ感などから10日
には416.0円まで下落。だが、同水準で支持されると、上海高を手掛かりに17日
は448.1円まで水準を引き上げ、一代の高値を更新した。その後、440円前後で
もみ合いとなっていたが、25日に上海ゴムが大幅安となると急落を開始し、26日の
午前中には413円台まで下落している。
 一段安となれば、節目の410円や5月22日の安値404.0円を試そう。これら
を下抜くと、節目の400円や4月17日の安値390円を視野に入れた展開になる。
一方、反発となれば、一目均衡表の基準線がある426円台が最初の関門。同線を上抜
くと、節目の430円を試そう。430円台を回復すれば、節目の440円や一代の高
値448.1円が意識される。
【今週の注目ポイント】
 NY原油に注意したい。米国とイラン戦争終結で合意し、NY原油は、一時68ドル
台まで下落した。だが、イランが再びホルムズ海峡を通過する貨物船を攻撃した。同海
峡の緊張感が高まる場合は、原油高から天然ゴムが買われる可能性がある。
【相場予想レンジ】
 6月29〜7月3日のJPXゴムRSS3号11月限の中心レンジ予想は400〜4
30円前後。テクニカルの支持線が410.0円(節目)、抵抗線は426.1円(一
目均衡表の基準線)。
<当面の予定(イベント・経済統計)>
29日 小売業販売額 2026年5月速報(経済産業省)
    英マネーサプライ 2026年5月(BOE)
30日 労働力調査(失業率) 2026年5月(総務省)
    鉱工業生産指数 2026年5月速報(経済産業省)
    ゴム指定倉庫在庫(大阪取引所)
    中国製造業購買担当者景況指数 2026年6月(中国物流購買連合会)
    中国非製造業購買担当者景況指数 2026年6月(中国物流購買連合会)
    英国内総生産(GDP)確報値 2026年1-3月期(国立統計局)
    独雇用統計 2026年6月(連邦雇用庁)
    独消費者物価指数 2026年6月速報(連邦統計庁)
    米ケース・シラー住宅価格指数 2026年4月(S&P)
    シカゴ購買部協会景気指数 2026年6月(シカゴ購買部協会)
    米消費者信頼感指数 2026年6月(カンファレンスボード)
 1日 ●香港(香港特別行政区成立記念日)、カナダ(建国記念日)
    短観 概要及び要旨 6月調査(日本銀行)
    中国製造業購買担当者景況指数 2026年6月(RatingDog)
    ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2026年6月確報(Markit)
    ユーロ圏消費者物価指数 2026年6月速報(EUROSTAT)
    全米雇用報告 2026年6月(ADP)
    米製造業景況指数 2026年6月(ISM)
 2日 米雇用統計 2026年5月(EUROSTAT)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
    米耐久財受注 2026年5月確報値(商務省)
    米製造業新規受注 2026年5月(商務省)
 3日 ●米国(振替休日)
    中国サービス業購買担当者景況指数 2026年6月(RatingDog)
    上海ゴム指定倉庫在庫(上海期貨交易所)
    ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2026年6月確報(Markit)
    ユーロ圏購買担当者総合景況指数 2026年6月確報(Markit)
    ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。



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