プラチナ週間展望=もみ合い、予想以下の米雇用統計が下支え

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
             [7月6日からの1週間の展望]
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   週間高低(カッコ内は日)   2027 年  6 月限  6 月 29 日〜 7 月 3 日
        始 値   高 値    安 値    帳入値   前週末比
  金          21,430    22,240 ( 3)   21,049 (30)     22,086         +673
  銀           299.0     323.0 ( 3)    299.0 (29)      323.0        +24.0
 プラチナ       8,060     8,365 ( 3)    7,714 ( 1)      8,305         +294
 パラジウム     6,400     6,400 (29)    6,400 (29)      6,400           0
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  NY貴金属(カッコ内は限月)      | 東京外為・株式/NY原油
         2  日終値  前週末比  |        終 値      前週末比
  金       ( 8) 4,125.7     +29.4   | ドル・円    160.76      0.93 円高
  銀       ( 9) 6,106.4    +139.0   | 日経平均  69,744.07       +383.19
 プラチナ   (10) 1,628.1     -19.2   | NY原油 ( 8)  68.69         -0.54
 パラジウム ( 9) 1,272.50    +52.10  |* ドル・円は15時45分現在、原油は  2日
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【前週のレビュー】
 プラチナは米連邦準備理事会(FRB)の利上げ見通しが圧迫、とした。
 プラチナは中東情勢の不透明感が圧迫要因になったが、予想以下の全米雇用報告や米
雇用統計を受けて下げ一服となった。現物相場は昨年11月以来の安値1534.00
ドルを付けたのち、下げ一服となった。プラチナ先限は昨年12月以来の安値7714
円を付けたのち、下げ一服となった。一方、パラジウムの現物相場は買い戻し主導で上
昇し、6月22日以来の高値1275.44ドルを付けた。
 イランがホルムズ海峡で貨物船を攻撃したことをきっかけに米国との武力衝突が起こ
ったが、攻撃停止で合意したことで先行き懸念が後退した。一方、イスラエルのネタニ
ヤフ首相は、イラン支援下にあるレバノンの武装組織ヒズボラが脅威であり続ける限
り、レバノン南部から撤退しないと述べた。イランは戦闘終結に向けた覚書の条件が満
たされなければ交渉に応じないとの姿勢を示した。米国とイランはカタールの首都ドー
ハで、ホルムズ海峡の海上交通とイランの凍結資産の解除について、間接協議を行っ
た。核開発問題は協議されなかった。次回会合はハメネイ師の国葬後に行われる見通し
である。
 5月の米雇用動態調査(JOLTS)によると、求人件数は前月比9000件増の
759万4000件となった。事前予想の730万件を上回った。一方、6月の全米雇
用報告によると、民間雇用者数は9万8000人増と事前予想の11万8000人増を
下回った。また米雇用統計で非農業部門雇用者数は5万7000人増と、事前予想の
11万人増を大幅に下回った。前月分と前々月分もそれぞれ下方修正された。失業率は
4.2%と前月の4.3%から低下した。ウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長
は、インフレ期待とインフレリスクがこの数週間で低下しているとの見方を示した。米
FRBの7月利上げ観測が後退したが、CMEのフェドゥォッチで、年内2回利上げの
確率は26.6%(前週30.0%)となっている。
【NYのプラチナ・パラジウムETF残高の減少が目立つ】
 プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、1日のロンドンで9.96トン(前週
末9.98トン)、2日のニューヨークで35.21トン(同35.32トン)に減
少、1日の南アで4.63トン(同4.63トン)と変わらずとなった。またパラジウ
ムETFの現物保有高はロンドンで4.78トン(同4.78トン)と変わらず、ニュ
ーヨークで15.08トン(同15.53トン)に減少、南アで0.60トン(同
0.60トン)と変わらずとなった。ニューヨークのプラチナ・パラジウムETF(上
場投信)残高の減少が目立った。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細
報告によると、6月23日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは
1万5095枚(前週1万4608枚)、パラジウムの売り越しは3256枚(同28
03枚)に拡大した。
【中国の製造業PMI好調も実需筋は買い見送り】
 6月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.3と前月の50.0から
上昇し、節目となる50を上回った。事前予想は50.1。半導体やコンピューターな
ど人工知能(AI)関連製品への需要が押し上げ要因となった。7月下旬に発動される
新たな米通商法301条に基づく関税を前にした駆け込みも指摘された。またレーティ
ングドッグ製造業PMIは51.7と前月の51.8から低下したが、事前予想の
51.6を上回った。節目となる50を7カ月連続で上回った。レーティングドッグは
「全体として、製造業は6月も新規受注の持続的な伸び、コスト圧力の緩和、労働市場
環境の改善に支えられ、着実な拡大を維持した」とした。ただ上海プラチナの出来高が
2枚まで減少する場面も見られ、実需筋の買いは見送られた。
当面の予定(イベント・経済統計)
 6日 独製造業受注 2026年5月(経済技術省)
    ユーロ圏小売売上高 2026年5月(EUROSTAT)
    ユーロ圏生産者物価指数 2026年5月(EUROSTAT)
    米非製造業景況指数 2026年6月(ISM)
    建玉明細報告(CFTC)
 7日 全世帯家計調査・消費支出 2026年5月(総務省)
    独鉱工業生産指数 2026年5月(経済技術省)
    米貿易収支 2026年5月(商務省)
 8日 国際収支(経常収支) 2026年5月(財務省)
    政策金利公表(NZ準備銀行)
    米卸売在庫 2026年5月確報値(商務省)
    米FOMC議事録公表 6月16-17日(FRB)
 9日 マネーストック 2026年6月(日本銀行)
    中国消費者物価指数 2026年6月(国家統計局)
    中国生産者物価指数 2026年6月(国家統計局)
    独貿易収支 2026年5月(連邦統計庁)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
    米中古住宅販売統計 2026年6月(全米不動産協会)
10日 企業物価指数 2026年6月(日本銀行)
    独消費者物価指数 2026年6月確報(連邦統計庁)
    建玉明細報告(CFTC)
MINKABU PRESS 東海林勇行
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