株価指数先物 【週間展望】―スキャルピング中心ながらSQ通過後をにらんだロング対応

配信元:株探
著者:Kabutan
 今週の日経225先物は、基本的には膠着感の強い相場展開になりそうだが、押し目待ち狙いのロング対応とみておきたい。前週末の日米協調介入による円買いの影響により円高が進行し、週明け8月3日は6万3000円を挟んでの推移となったが、4日につけた6万2110円を安値にリバウンド基調が強まった。4日の米国市場で中東情勢への懸念が和らぎNYダウが史上最高値を更新したことを受け、5日は指数インパクトの大きいAI(人工知能)・半導体関連株が牽引する形で2440円高となり6万6000円台を回復した。6日は5日ぶりに反落したものの一時6万6810円まで買われ、7日はスキャルピング中心のトレードとなるなかで反発した。

 米国では、7日に発表された7月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が、市場予想(8万人増程度)に反して2万3000人の減少となり、5月と6月分も下方修正された。米連邦準備理事会(FRB)による早期利上げ観測が後退し、米長期金利の低下が好感された。NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は続伸し、上昇率は2.5%を超えている。

 こうした流れを受け、7日取引終了後のナイトセッションでは小幅な値動きながらもロング優勢となり、一時6万6720円まで買われて、日中比650円高の6万6310円で終えている。日経225先物は足もとで75日移動平均線を突破し、下向きで推移する25日線との攻防が続いているが、ナイトセッションで75日線(6万5540円)、25日線(6万5880円)を上回ってきた。25日、75日線のデッドクロスが警戒されるなかで両線を突破してきたことにより、25日線水準での底堅さを見極めつつ、ボリンジャーバンドの+1σ(6万8010円)とのレンジに入る可能性がありそうだ。

 週足では-1σ(6万4220円)と中心値の13週線(6万6710円)とのゾーンを上抜いてくる動きが想定される。バンドが収斂するなかで中心値を上回ってくると上へのバイアスが強まりやすく、+1σ(6万9210円)とのゾーンに移行するだろう。ただ、今週は11日が祝日で休場となる。また、週末には8月のオプション取引の特別清算指数算出(SQ)を控えている。お盆休み期間に入ることで機関投資家の動きは鈍るとみられ、スキャルピング中心のトレードを余儀なくされよう。

 また、一目均衡表では「雲」下限に沿った形でリバウンドを継続しており、「雲」下限の水準では強弱感が対立しやすい。遅行スパンは実線を下回って推移しており、下方シグナルを継続している。ただ、日柄としては来週以降にトレンドが出やすいとみられ、マイナーSQ通過後の上昇を想定したロング対応となりそうだ。「雲」下限が緩やかに上昇する一方で、上限は下向きで推移しているため、8月下旬には雲が「ねじれ」を起こす。また、遅行スパンが実線を上回る形となり、上方シグナルを発生させる可能性もある。日経225先物は底堅さを見極めつつ、徐々にロングのポジションを積み上げていくことになりそうだ。

 足もとでリバウンドをみせていた指数インパクトの大きい半導体やAI関連株は週後半に軟化する形になったが、7日のSOX指数は2.5%を超える上昇で25日・75日線を上回ってきている。エヌビディアやマイクロチップ・テクノロジー、クアルコム、アプライドマテリアルズ、NXPセミコンダクターズなどが買われた。前週後半にリバウンド一服がみられたキオクシアホールディングス<285A>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]、アドバンテスト<6857>[東証P]、ソフトバンクグループ<9984>[東証P]などが再度動意をみせてくると、先回り的にロングを強める形となろう。オプション権利行使価格の6万5000円から6万9000円のレンジを想定する。

 なお、中東情勢には引き続き注意を払う必要がある。イラン革命防衛隊は8日、ホルムズ海峡の再開を巡るオマーンの交渉と関係なく、米国がイランの条件を全面的に受け入れる必要があるとの考えを示した。また、UAE(アラブ首長国連邦)国営石油会社のタンカーがイランのミサイル攻撃を受けたと報じられている。前週はトランプ米大統領がイランとの戦闘は近く終結すると述べ、原油先物価格の下落が好感される場面もみられていただけに、引き続き原油先物の動向に振らされやすい。

 7日の米VIX指数は14.90(6日は15.15)に低下した。週間(7月31日は15.99)でも下がっている。5日には一時18.43まで急伸し、25日線(16.91)、75日線(17.42)を上抜け、200日線(18.57)に接近する場面もみられた。ただ、長い上ヒゲを残す形で下げに転じ、その後も低下傾向が続いた。7日の下げで7月10日につけた直近安値(14.96)を割り込んできている。6月以降のボトム水準に到達したことでリバウンドが意識されやすいが、昨年12月24日につけた13.38が次第に射程に入ってくることでリスク選好に向かわせやすいだろう。

 7日のNT倍率は先物中心限月で16.12倍(6日は16.16倍)に低下した。週間(31日は15.98倍)では上げている。指数インパクトの大きいAI・半導体関連株の値動きに振らされる形だった。5日に一時16.41倍まで上昇し、25日線(16.49倍)に接近した。ただ、その後は指数インパクトの大きい半導体株などが利食いに押されたことでNTショートに振れており、7日には15.95倍と-1σ(15.95倍)水準まで下げる場面もあった。商いが膨らみづらいなかで大きなトレンドは出にくいが、-1σからの反転を意識したNTロングに期待したいところである。

 7月第5週(7月27日-31日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算で2週連続の買い越しであり、買い越し額は303億円(7月第4週は3561億円の買い越し)だった。現物は4921億円の売り越し(同3514億円の買い越し)と2週ぶりの売り越しであり、先物は5224億円の買い越し(同47億円の買い越し)と2週連続の買い越しだった。個人は現物と先物の合算で4949億円の売り越しと2週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で772億円の売り越しとなり、2週ぶりの売り越しだった。

 主要スケジュールでは、8月10日に日銀金融政策決定会合の主な意見(7月30日~31日開催分)、7月景気ウォッチャー調査、12日に米国7月消費者物価指数、13日に7月国内企業物価、米国7月生産者物価指数、14日にオプションSQ、米国7月小売売上高などが予定されている。

――プレイバック・マーケット――

●SQ値
08月限 日経225 41368.58  TOPIX  3004.82
09月限 日経225 45016.28  TOPIX  3175.61
10月限 日経225 48779.14  TOPIX  3241.66
11月限 日経225 50323.66  TOPIX  3339.97
12月限 日経225 50536.54  TOPIX  3393.48
01月限 日経225 51525.23  TOPIX  3491.09
02月限 日経225 57045.65  TOPIX  3854.29
03月限 日経225 52909.45  TOPIX  3568.56
04月限 日経225 56572.89  TOPIX  3752.89
05月限 日経225 62628.64  TOPIX  3828.17
06月限 日経225 66698.04  TOPIX  3904.01
07月限 日経225 69171.55  TOPIX  4065.31

◆日経225先物(日足)
         始値   高値   安値   終値  前日比
26/09 08月07日  65550  66370  64680  65660  +110
26/09 08月06日  66110  66810  64980  65550  -790
26/09 08月05日  64010  66350  63670  66340  +2440
26/09 08月04日  63770  64300  62110  63900  +70
26/09 08月03日  64040  64310  62630  63830  +110
終値は取引所発表の「清算値(帳入値)」を表示

◇TOPIX先物(日足)
         始値   高値   安値   終値  前日比
26/09 08月07日  4057.0  4089.0  4042.5  4073.0  +17.5
26/09 08月06日  4040.5  4079.5  4029.0  4055.5  +8.0
26/09 08月05日  3957.0  4055.0  3939.0  4047.5  +95.0
26/09 08月04日  3958.5  3973.0  3893.5  3952.5  -6.5
26/09 08月03日  4002.5  4004.5  3882.5  3959.0  -27.5
終値は取引所発表の「清算値(帳入値)」を表示

●シカゴ日経平均 円建て
          清算値  前日大阪比
08月07日(09月限) 66315 +655
08月06日(09月限) 65620 +70
08月05日(09月限) 65740 -600
08月04日(09月限) 65485 +1585
08月03日(09月限) 63390 -440
 ※前日比は大阪取引所終値比

□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
        売り   前週末比   買い      前週末比
07月31日    2420億円  +608億円  2兆6115億円  +3709億円
07月24日    1811億円  +376億円  2兆2406億円  -1659億円
07月17日    1434億円  +845億円  2兆4065億円  -1137億円
07月10日    588億円  -168億円  2兆5203億円  +551億円

□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
        売り      前日比  買い       前日比
08月05日    4026万株   +208万株  6億3061万株   -3653万株
08月04日    3818万株   -290万株  6億6714万株   -3163万株
08月03日    4109万株   -814万株  6億9878万株   -5122万株
07月31日    4924万株   +654万株  7億5000万株   -3096万株
07月30日    4296万株    +65万株  7億8097万株   +846万株
07月29日    4204万株   +691万株  7億7250万株   +8837万株
07月28日    3512万株    -41万株  6億8413万株   +1603万株
07月27日    3554万株   -138万株  6億6810万株   +3770万株
07月24日    3693万株   -247万株  6億3039万株   -895万株
07月23日    3940万株    -58万株  6億3935万株   -1306万株
07月22日    3999万株   +253万株  6億5241万株   -912万株
07月21日    3745万株   +592万株  6億6154万株   -487万株

NT倍率
08月07日  16.12
08月06日  16.16
08月05日  16.39
08月04日  16.16
08月03日  16.12
07月31日  15.98

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