[8月10日からの1週間の展望]
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
週間高低(カッコ内は日付) 8 月 3 日〜 8 月 7 日
始 値 高 値 安 値 帳入値 前週末比
ガソリン 先限 99,000 99,000( 3) 99,000( 3) 99,000 ±0
灯 油 先限 106,000 106,000( 3) 106,000( 3) 106,000 ±0
原 油 1月限 71,980 72,700( 5) 68,380( 5) 70,710 -2,010
======================================
8 月 3 日〜 8 月 7 日
<海外原油> 週間4本値 始 値 高 値 安 値 終 値 前週末比
NY原油 9 月限 80.10 82.33( 4) 74.24( 5) 78.18 -6.49
ブレント原油 10 月限 82.80 86.33( 4) 78.11( 5) 83.55 -4.38
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
7日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 158.30 前週末比 2.16円の円高
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【前週のレビュー】ニューヨーク原油9月限は直近の戻り高値は85.94ドルと、す
でに直近の下落に対する半値戻し(85.64ドル辺り)を達成して、いわば半値押し
後に半値戻しを達成した形。目先の上値目標は61.8%戻しの87.49ドル、
78.6%戻しの90.14ドルなどになるとした。
【NY原油9月限は底割れも再び戻り歩調】
ニューヨーク原油9月限の戻り高値は結局、7月31日の86.87ドルまでで、
61.8%戻しの87.49ドルには届かず、その後は大きく崩れた。直近安値だった
77.78ドルを大きく下回り、ここまでの安値は8月5日の74.24ドル。7月2
日の安値67.12ドルから23日の高値93.50ドルまでの上げ幅の61.8%押
しである77.20ドルを割り込んだが、78.6%押しの72.77ドルまで下げな
かった。しかしその後は急反発して、本稿執筆時の7日午後には78ドル台で推移して
いる。
材料的には、米国とイランの関係の緊迫化とその後退に翻弄される値動きとなってい
る。もっと言うと、トランプ米大統領の言動に一喜一憂する展開だ。7月下旬の戻り場
面は米国とイランが攻撃を再開したことが支援材料となったが、「イランを大規模攻撃
する」と威嚇していたトランプ米大統領が「大規模攻撃を中止する」と述べたことが8
月上旬からの急落につながった。大規模攻撃の中止は合同で攻撃する予定だったイスラ
エルにも知らされておらず、同大統領の独断だった。同時に同大統領はエクソンモービ
ルやシェブロンなどの米石油メジャーに「儲け過ぎ」として、石油価格を引き下げるよ
うに要請している。
前回の当欄で、同大統領の言動が原油相場の振幅をこれまで上にも下にも大きくした
感は否めないとしたが、今回もまさにそのような展開となっている。
同大統領やベッセント米財務長官などの米国側の言動で、ホルムズ海峡の正常通航に
対する期待が強まって、一段安が促されていたが、結局それはまだ実現しておらず、そ
れどころか直近はイランがタンカー2隻を攻撃したことが報じられており、直近の安値
からの急反発に繋がった。また、イランは国会で米国やイスラエルなどイランと敵対す
る国家の船舶のホルムズ海峡通過を禁止する法案を審議中であることも報じられてい
る。同大統領は6日、イランとの合意が近いと述べているが、実際はまったく逆に見え
る。
もうひとつ注意したいのは、紅海の通航問題だ。イエメンの武装組織フーシ派とサウ
ジアラビアの衝突が激化している。7月30日に紅海やアデン湾周辺の航行の自由を確
保するため、サウジ主導で14カ国が参加する「多国籍海洋防衛連合」の設立が発表さ
れたが、現在のところ対立を煽るだけで具体的な成果は報じられていない。
紅海の自由航行は紅海側のサウジの石油積み出し港、ヤンブー港(輸送能力は日量
700万バレル)からの供給にとって生命線となるが、調査会社、エナジー・アスペク
ツまによると、4〜6月の原油の平均積み込み量は日量380万バレル。7月20日以
降は同300万バレルまで落ち込んでいるという。
外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価はさらに過去最高値を更新したが、直
近はやや反落して5万3000ドル台で推移している。
ドルインデックスは、円買い介入としては、28年振りの日米協調介入もあり、節目
の100ポイント台を割り込み、直近はそれば上値抵抗となっている。
【7月の湾岸産油国の原油輸出、日量1070万バレルでイラン戦争前の4割減】
調査会社、ケプラーによると、7月の湾岸主要産油国(サウジ、アラブ首長国連邦、
イラク。クウェート、イラン)りの原油・コンデンセート輸出は前月比2%増の日量
1070万バレルにとどまった。なお、これは米国やイスラエルのイラン攻撃前の水準
の約4割減となっている。
【東京原油のテクニカル分析】
東京原油の6番限である1月限は一時7万円の節目も割り込んだが、ボリンジャーバ
ンドの−2シグマ(6万8130円辺り)に支持されて直近は陽線引け。ただ、−1シ
グマ(7万1360円辺り)には届いていない。
【NY原油、ブレント原油のテクニカル分析】
ニューヨーク原油9月限は7月23日の高値93.50ドルから下落基調だが、直近
はボリンジャーバンドの−1シグマ(75.68ドル辺り)に支持されて、陽線引けと
なった。
ブレント原油10月限も同様の値動き。7月23日の高値95.30ドルから下落基
調だが、直近は80ドルの節目に近いボリンジャーバンドの−1シグマ(80.08ド
ル辺り)に支持されて、陽線引けとなった。
<当面の予定>
9日【経済】中国消費者物価指数 2026年7月(国家統計局)
【経済】中国生産者物価指数 2026年7月(国家統計局)
10日【経済】国際収支(経常収支) 2026年6月(財務省)
【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 2026年7月(財務省)
【経済】景気ウォッチャー調査 2026年7月(内閣府)
11日【休日】山の日
【経済】米中古住宅販売統計 2026年7月(全米不動産協会)
【工業】米週間石油統計(API)
【工業】米短期エネルギー見通し・月報(EIA)
12日【経済】マネーストック 2026年7月(日本銀行)
【経済】独消費者物価指数 2026年7月確報(連邦統計庁)
【経済】米住宅ローン申請指数(MBA)
【経済】米消費者物価指数 2026年7月(労働省)
【経済】米財政収支 2026年7月(財務省)
【工業】米週間石油統計(EIA)
【工業】石油輸出国機構(OPEC)月報
【工業】国際エネルギー機関(IEA)月報
13日【経済】企業物価指数 2026年7月(日本銀行)
【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
【経済】ユーロ圏鉱工業生産 2026年6月(EUROSTAT)
【経済】英国内総生産 速報値 2026年4-6月期(国立統計局)
【経済】英貿易収支 2026年6月(国立統計局)
【経済】英鉱工業生産指数 2026年6月(国立統計局)
【経済】英製造業生産指数 2026年6月(国立統計局)
【経済】米新規失業保険申請件数(労働省)
【経済】米生産者物価指数 2026年7月(労働省)
14日【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 8月2日-8月8日(財務省)
【経済】ユーロ圏国内総生産 2026年4-6月期改定(EUROSTAT)
【経済】ユーロ圏貿易収支 2026年6月(EUROSTAT)
【経済】仏消費者物価指数 2026年7月確報(INSEE)
【経済】米小売売上高 2026年7月(商務省)
【経済】米企業在庫 2026年6月(商務省)
【経済】米消費者信頼感指数 2026年8月速報値(ミシガン大)
【商品】米建玉明細報告(CFTC)
【工業】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ)
MINKABU PRESS
*投資や売買については御自身の判断でお願いします。
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。