11日の東京株式市場は方向感の定まらない動きとなった。朝方は日経平均が軟調で始まったが、その後は前日終値をはさみ狭いレンジの往来となり、結局プラス圏で引けた。 大引けの日経平均株価は前営業日比23円81銭高の2万1711円38銭と反発。東証1部の売買高概算は11億1171万株、売買代金概算は2兆545億1000万円。値上がり銘柄数は814、対して値下がり銘柄数は1222、変わらずは104銘柄だった。 きょうの東京市場は、強弱観対立のなか終始方向感の定まらない地合いだった。前日の米国株市場は主要株価指数がいずれも高く引けたもののNYダウの上昇は小幅にとどまったほか、外国為替市場で1ドル=110円台に入るなど円高に振れたことで、買い手控えムードが漂うなかで始まった。しかし、国内に買い手掛かり材料が少ない代わりに売り圧力も限定的で、下値では値ごろ感からの買い戻しが全体を支えた。米長期金利の低下を背景にメガバンクなど銀行株が安く、TOPIXは前日終値を下回った。一方、内需株でも食料品や情報通信、陸運などが堅調だった。値上がり銘柄数は全体の4割弱にとどまったが、下値では押し目買いも観測され、売買代金は活況の目安とされる2兆円を5日ぶりに上回った。 個別では、日本電産<6594>が高く、SMC<6273>も買われた。ファーストリテイリング<9983>も堅調。デンソー<6902>も強い動き。セブン&アイ・ホールディングス<3382>、資生堂<4911>もしっかり。パイプドHD<3919>、ローツェ<6323>がいずれもストップ高で買い物を残し、キリン堂ホールディングス<3194>も大幅高。TSIホールディングス<3608>も一時値幅制限いっぱいに買われた。サイゼリヤ<7581>、イオンファンタジー<4343>も値を飛ばした。 半面、良品計画<7453>が値下がり率トップに売り込まれた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが軟調、TDK<6762>、村田製作所<6981>なども下落した。スルガ銀行<8358>が大幅反落、サノヤスホールディングス<7022>も利食われた。楽天<4755>が売られ、MonotaRO<3064>、レノバ<9519>などの下げも目立った。 出所:minkabuPRESS 株式情報
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