続伸、輸入減と輸出増で米原油在庫は大幅に減少＝ＮＹ原油概況

        NY原油先物4月限（WTI）（終値）
1バレル＝56.94（+1.44　+2.59%）

　ニューヨーク原油は続伸。終値の前営業日比（速報値）は、期近２限月が１．４０～１．４４ドル高。その他の限月は０．３４～１．３６ドル高。

　米エネルギー情報局（ＥＩＡ）が発表した週報で、原油在庫が大幅に減少したことが相場を押し上げた。石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）を中心とした産油国が減産していることや、米国の対ベネズエラ制裁で米原油輸入が１９９６年以来の低水準となった一方で、米原油輸出量が過去最高水準で推移していることが米原油在庫を圧迫した。ただ、米原油生産量は日量１２１０万バレルと過去最高水準を更新している。サウジアラビアのファリハ・エネルギー相が原油価格を抑制しようとする米国の圧力を意に介さないような発言をしたことも支援要因。

　時間外取引から４月限は堅調に推移。米石油協会（ＡＰＩ）が発表した米週間石油在庫統計で、原油在庫が市場予想に反して減少したことが背景。通常取引開始後には５７．３９ドルまで一段高となった。

minkabu PRESS編集部
      

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