東京株式(大引け)=216円高、FOMC受けリスク選好の流れ再び

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
         31日の東京株式市場は大きく買い優勢で始まった後、円高に振れる為替相場を横目に伸び悩んだが、後場寄りに一段高。後半は再び上げ幅を縮小したものの終始買い気の強い地合いとなった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比216円95銭高の2万773円49銭と反発。東証1部の売買高概算は13億5957万株、売買代金概算は2兆5574億3000万円。値上がり銘柄数は1563、対して値下がり銘柄数は493、変わらずは72銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが400ドル超の上昇をみせるなどリスク選好の流れを引き継ぎ、大幅高でスタート。米国株市場でアップルやボーイングなどが決算発表後に大きく買われたことで投資家心理が改善したほか、FOMCではFRBが利上げに慎重な姿勢を示すとともに、バランスシート縮小についても修正を示唆、これが株式市場にポジティブに作用した。もっとも米金利上昇の思惑後退が外国為替市場でドル安・円高を誘発、寄り後は戻り売りに伸び悩む展開を強いられた。しかし、日経平均が緩む場面では押し目買いが優勢となり、後場寄りに先物主導で再浮上するなど足腰の強い地合いだった。業種別では原油関連や非鉄、電機株などが強さをみせている。全体の7割以上の銘柄が上昇するなか売買代金にも厚みが加わっており、前日を上回る2兆5000億円超をこなした。

 個別では、後場商いを膨らませて売買代金トップとなったソフトバンクグループ<9984>が大きく水準を切り上げたほか、売買代金2位の任天堂<7974>も強い動き。ソニー<6758>が上昇、アンリツ<6754>は急騰した。TDK<6762>も大幅高。バリューコマース<2491>はストップ高で売り物を残し、ソフトブレーン<4779>も値幅制限いっぱいに買われた。TOKYO BASE<3415>が活況高、コムチュア<3844>、フォスター電機<6794>なども値を飛ばしている。

 半面、大日本住友製薬<4506>が続急落で値下がり率でトップ、武田薬品工業<4502>にも売りが目立った。サイバーエージェント<4751>が大幅安、SCREENホールディングス<7735>の下げも顕著。東京電力ホールディングス<9501>も大きく値を下げた。曙ブレーキ工業<7238>、日本ハム<2282>、トプコン<7732>なども下値を探る展開となった。

出所:minkabuPRESS 株式情報
      

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