23日の東京株式市場は前日の米国株急落を受けリスク回避の売りに押された。ただ、日経平均は売り一巡後に底堅さを発揮、一時プラス圏に浮上する場面もあった。 大引けの日経平均株価は前営業日比29円19銭安の2万593円72銭と小幅続落。東証1部の売買高概算は11億5188万株、売買代金概算は1兆9222億1000万円。値上がり銘柄数は469、対して値下がり銘柄数は1586、変わらずは72銘柄だった。 きょうの東京市場は買い手控えムードが強かった。前日の米国株市場では、米中貿易協議の先行き不透明感や世界景気減速に対する思惑から、NYダウが300ドルを超える下げをみせるなど主要指数が大幅下落、このリスクオフの流れが東京市場にも波及した。きょうは中国などアジア株も冴えない動きで投資家心理を冷やしたが、外国為替市場ではドル買いの動きが強まり、1ドル=109円台後半への円安が下支え材料となった。日銀の金融政策決定会合では、物価見通しを引き下げたが、金融政策は現状維持で全体に与える影響は軽微だった。きょう引け後の黒田日銀総裁の記者会見を見極めたいとの思惑もあり、全般は売り買いともに手控えられ、値下がり銘柄数は全体の7割強を占め、売買代金は活況の目安とされる2兆円台を3日連続で下回った。 個別では、トヨタ自動車<7203>が軟調、SUBARU<7270>も売り優勢の展開。ZOZO<3092>も売買代金高水準のなか大きく下げている。アニコム ホールディングス<8715>が大幅安、黒崎播磨<5352>も急な下げとなった。ペッパーフードサービス<3053>が下値模索、荏原実業<6328>も大きく利食われた。マキタ<6586>、アイスタイル<3660>も安い。 半面、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、ファーストリテイリング<9983>、オリンパス<7733>もプラス圏で引けた。日本モーゲージサービス<7192>、クボテック<7709>はストップ高で買い物を残した。ワタベウェディング<4696>も値幅制限上限に買われている。低位株ではジャパンディスプレイ<6740>、日本通信<9424>、アーク<7873>などが物色人気。関西ペイント<4613>、チタン工業<4098>も高い。 出所:minkabuPRESS 株式情報
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