11日の東京株式市場は寄り付きこそ高く始まったが、その後はマイナス圏に。途中再び切り返す場面はあったものの買いは続かず、前日終値を下回る水準で売り物をこなす展開。後場は狭いレンジでの値動きとなった。 大引けの日経平均株価は前営業日比71円48銭安の2万1148円02銭と続落。東証1部の売買高概算は14億7631万株、売買代金概算は2兆5012億3000万円。値上がり銘柄数は324、対して値下がり銘柄数は1745、変わらずは54銘柄だった。 きょうの東京市場は朝方は買い先行。前日の米国株市場でNYダウが一時500ドルを超える下げから立ち直り引けはプラス圏に切り返したことを受け、押し目買い優勢でスタートしたが、その後日経平均は戻り売りに押され下値を探る動きとなった。米中貿易摩擦への警戒ムードは拭えず、英国のEU離脱を巡る議会投票の先延ばしなど不透明要因が意識された。一方、売り圧力も限定的で、後場は日銀のETF買い支えの思惑なども背景に、2万1100~2万1200円の狭いレンジでもみ合う展開に終始した。外国為替市場では1ドル=113円近辺でもみ合い、中国株や香港株などアジア市場も方向感の定まらない動きで売り買いともに手がかり材料に事欠いた。ただ、中小型株の下げが目立ち、値下がり銘柄数は東証1部全体の8割以上を占めている。 個別では、トヨタ自動車<7203>が軟調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも売りに押された。武田薬品工業<4502>が下値を探り、昭和電工<4004>、キーエンス<6861>なども値を下げた。ライクキッズネクスト<6065>が値幅制限いっぱいに売られ、サムコ<6387>もストップ安寸前まで売られた。三井ハイテック<6966>も大幅安。 半面、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、NTT<9432>、ソニー<6758>なども買い優勢。ファーストリテイリング<9983>が強く、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>も値を上げた。アイモバイル<6535>が値を飛ばし、ディー・エル・イー<3686>、ゴールドウイン<8111>も値を飛ばした。ベクトル<6058>も高い。ZOZO<3092>、ダブル・スコープ<6619>も物色人気に。 出所:minkabuPRESS 株式情報
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