米関税措置に焦点があたる中、ドル円は上値を追いにくい面も=NY為替チェック

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 NY時間の終盤に入ってドル円は109.40円近辺で推移している。この日発表の米雇用統計やISM指数はいずれも予想を上回る強い内容となり、今月のFOMCでの利上げ期待を追認する内容ではある。あと3回の利上げ観測も出始める中、ドル円も買いの反応を見せたものの、21日線が控える109.70円付近で上値を拒まれている。ただ、米株や米国債利回りが上昇していることもあって底堅い展開も見られている状況。

 ただ、G7財務相・中央銀行総裁会議がカナダで開幕しており、米貿易関税について協議するとしている。来週の首脳会議でも議題に上りそうだ。ただ、各国の非難にもかかわらず、トランプ政権は強気姿勢を崩しておらず、この問題が再びリスク回避の雰囲気を強める可能性もある中、ドル円の上値を積極的に追いにくい面もありそうだ。

USD/JPY 109.44

minkabu PRESS編集部 野沢卓美
 

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