ドルは何れも戻り待ちの売りに押される展開=NY為替チェック

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 一連の米経済指標を通過してドル円は109.60円近辺で推移している。この日発表の米雇用統計やISM指数はいずれも予想を上回る強い内容となった。今月のFOMCでの利上げ期待を追認する内容ではある。

 為替市場も素直にドル買いで反応したものの、何れも戻り待ちの売りに押される展開が見られている。既に織り込んでいた面も大きく、材料出尽くし感が出ているのかもしれない。

 市場の関心が米通商問題や欧州の動向など政治に向かっており、ファンダメンタルズに向いていない面もあるのかもしれない。イタリアでは「五つ星運動」と「同盟」が推奨したコンテ氏がイタリア首相に宣誓就任した模様で、再選挙は回避されそうな情勢。イタリアへの警戒感は後退しているものの、トランプ政権の通商政策が相場に影を落としており、本格的な貿易戦争への警戒感も高まっている。

 為替市場もファンダメンタルズの動向に素直に反応できない面もあるのかもしれない。

USD/JPY 109.56 EUR/USD 1.1648

minkabu PRESS編集部 野沢卓美
 

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