FOMC議事録受け2年債利回りが急降下=NY債券概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
米国債利回り(NY時間16:40)
2年債   2.528(-0.040)
10年債  2.994(-0.066)
30年債  3.155(-0.050)
期待インフレ率  2.149(-0.021)
※期待インフレ率は10年債で算出

 きょうのNY債券市場、利回りは低下。午後になってFOMC議事録が公表され、直ぐに次回の利上げが適切になると大半が判断していたことが明らかとなっている。6月利上げを示唆する内容ではあるが、6月利上げに関しては市場も既に十分織り込んでおり驚きはない。

 一方、インフレの緩やかなオーバーシュートであれば、有益な可能性も指摘されている。目標の2%を超えるインフレでも、しばらくは許容する姿勢を示しており、緩やかな利上げ姿勢も強調。

 ほぼ予想された内容でもあり、それ自体の市場の反応は鈍いが、利回り曲線の傾きや超過準備預金金利(IOER)に関しても議論していたことが明らかとなり、IOERの引き下げの可能性にも言及していた。これを受け2年債利回りが2.52%に急降下した。

 米中通商協議や北朝鮮問題の行方に不透明感が強まっており、リスク回避の雰囲気から10年債は3%を下回っている。

 なお、5年債入札が実施されたが、反応は限定的だった。

 2-10年債の利回り格差は46(前日50)に縮小した。

米5年債入札結果
最高落札利回り 2.864%(WI:2.864%)
応札倍率    2.52倍(前回2.49倍)

minkabu PRESS編集部 野沢卓美 

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