期限が迫る中、リスク回避の円買い=NY為替チェック

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうのNY為替市場はリスク回避の円買いが優勢となっている。ここに来てシリア情勢が緊迫化しており、市場は懸念を高めているようだ。シリアのアサド政権が市民に化学兵器を使用したとの疑惑で、トランプ大統領がシリアへのミサイル攻撃を示唆している。その決断の期限が現地時間11日の昼(日本時間12日未明)となっており、まもなく決断が下されるものと思われる。

 トランプ大統領はツイッターでシリアのアサド政権を支持するロシアに対して「ミサイルがやってくるから準備しろ」と警告している。

 市場では今回の件でロシアへの経済制裁が強化されるのではと警戒しており、ロシア市場では債券やルーブルが急落している。米中貿易戦争への懸念が緩んでいる矢先に再びリスク回避の雰囲気を市場は強めているようだ。

 ドル円は106.70円付近で推移。一時106.65円付近まで下落した。前日安値が106.60円付近にあり目先の下値サポートとして意識される。その下は21日線が106.25円付近。

USD/JPY 106.69

minkabu PRESS編集部 野沢卓美
 

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