NY株式2日(NY時間16:23) ダウ平均 25520.96(-665.75 -2.54%) S&P500 2762.13(-59.85 -2.12%) ナスダック 7240.95(-144.92 -1.96%) CME日経平均先物 22985(大証終比:-335 -1.45%) きょうのNY株式市場は急落。ダウ平均は終始下げが止まらず一時700ドル近くまで急落している。この日発表になった米雇用統計は強い内容だったものの、それを受けて米国債利回りが上昇しており、長期金利の上昇を嫌気している。また、取引開始前までに発表になっていた主要企業の決算が冴えない内容だったことも重しとなった。 米雇用統計では焦点となっている平均時給が前年比2.9%と2009年以来の上昇となった。株主サイドからすればFRBの利上げのほか、賃金上昇への懸念もある。 エネルギー関連や銀行、IT・ハイテクなど全面安の状況だが、過熱感も出ていた中、きょうの米株式市場は冷水を浴びせられたようだ。ただ、本格的な弱気相場に入ると見ている向きは少ない。あくまで調整の範囲。 ダウ採用銘柄は全銘柄が下落。エクソンモービルやシェブロン、アップルが決算を受け大幅安となったほか、ビザ、ゴールドマン、ダウ・デュポンが下落。前半は上昇していた薬品や消費関連などディフェンシブ銘柄も下げに転じた。 エクソンモービルは1株利益が予想を下回ったほか、石油・天然ガスの生産量も予想を下回った。シェブロンも1株利益が予想を下回った。 アップルは前日引け後に10-12月期の決算を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回ったものの、アイフォーンの販売台数が予想を下回ったことが嫌気されている。 ナスダックも大幅安。アマゾンは決算を受けて上昇したものの、アップルやアルファベットの下落が指数を圧迫。インテルやエヌビディアも下落した。 アマゾンは10-12月期決算を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。売上高は第4四半期としては過去8年間で最も高い伸びとなった。事業多角化に伴う投資拡大が悪影響を及ぼすのではないかとの懸念は解消された。 アルファベットは1株利益が予想を下回った。ウェブ検索パートナーへの支払いやマーケティング費用、ホリデーシーズンの広告ビジネスなどのコストが圧迫要因となった。また、ユーチューブの攻撃的な動画に対する広告主の抗議が相次いでおり、同社の成長への懸念となっている。 ダウ採用銘柄 J&J 137.68(-2.34 -1.67%) P&G 84.25(-1.60 -1.86%) ダウ・デュポン 70.89(-2.61 -3.55%) ボーイング 348.91(-8.03 -2.25%) キャタピラー 157.49(-4.75 -2.93%) ユナイテッド 134.61(-3.71 -2.68%) ビザ 120.91(-4.81 -3.83%) ナイキ 67.22(-0.43 -0.64%) GE 15.64(-0.38 -2.37%) 3M 245.17(-2.77 -1.12%) エクソンモビル 84.53(-4.54 -5.10%) シェブロン 118.58(-6.99 -5.57%) コカコーラ 46.73(-0.72 -1.52%) ディズニー 108.70(-1.79 -1.62%) マクドナルド 169.38(-2.52 -1.47%) ウォルマート 104.48(-1.04 -0.99%) ホームデポ 193.97(-5.93 -2.97%) JPモルガン 114.28(-2.59 -2.22%) トラベラーズ 147.95(-2.05 -1.37%) ゴールドマン 260.04(-12.19 -4.48%) アメックス 96.68(-3.32 -3.32%) Uヘルス 231.88(-3.34 -1.42%) IBM 159.03(-3.37 -2.08%) アップル 160.50(-7.28 -4.34%) ベライゾン 52.98(-1.32 -2.43%) マイクロソフト 91.78(-2.48 -2.63%) インテル 46.15(-1.50 -3.15%) ファイザー 36.61(-0.22 -0.60%) メルク 58.56(-1.30 -2.17%) シスコ 40.93(-0.77 -1.85%) minkabu PRESS編集部 野沢卓美
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