今週の株式市場は、日経平均株価は2万3000円大台を前に足踏みが続いたが、TOPIXは3日連続で年初来高値を更新した。 週初の18日は前週末のNYダウ最高値更新や為替の円安を受け、押し目買いや買い戻しが活発化し、日経平均は5日ぶりに急反発した。 翌19日も前日の米株高で朝方こそ高く始まったものの、上値が重く買いが続かず日経平均は小幅反落した。20日は前日の米株反落で寄り付き直後は売り優勢だったが、その後は米長期金利の上昇を背景とした為替の円安進行や銀行株の上昇で小幅ながら反発した。21日は前日の米株安や北朝鮮リスクの再燃が重しとなり日経平均は小幅に反落した。ただ、東証1部の値上がり銘柄数は値下がりを大きく上回り、中小型株への物色意欲は旺盛だった。 週末の22日は市場参加者が少なく方向感に乏しかったものの、資源関連や銀行株への買いが下支えとなり日経平均は上値が重いながらも小幅に反発した。TOPIXは3日連続で年初来高値を更新した。 日経平均株価は、前週比349円(1.55%)高の2万2902円と3週ぶりに反発して取引を終えた。週間の値幅は262円と、前週の516円から大幅に縮小した。 来週も市場参加者が少なく方向感に乏しい展開が続きそうだ。 重要イベントとしては、国内では26日朝に発表される11月消費者物価指数や28日朝に発表される11月鉱工業生産指数が注目される。海外では25日がクリスマスで欧米市場が休場になるほかは大きなイベントはない。 ◆マーケット・トレンド(12月18日~22日) 【↑】 12月18日(月)―― 5日ぶり急反発、米株高や円安でリスク選好買い 日経平均 22901.77( +348.55) 売買高16億1363万株 売買代金 2兆6934億円 【↓】 12月19日(火)―― 小幅反落、朝高もゼネコン株急落で地合い悪化 日経平均 22868.00( -33.77) 売買高14億5899万株 売買代金 2兆3912億円 【↑】 12月20日(水)―― 小幅反発、朝安も金融株が買われプラスに浮上 日経平均 22891.72( +23.72) 売買高16億6124万株 売買代金 2兆5498億円 【↓】 12月21日(木)―― 小反落、米株安や北朝鮮リスク再燃が重荷 日経平均 22866.10( -25.62) 売買高14億5182万株 売買代金 2兆3215億円 【↑】 12月22日(金)―― 小反発、方向感に欠くも銀行株、資源関連に買い 日経平均 22902.76( +36.66) 売買高14億8922万株 売買代金 2兆4038億円 ◆セクター・トレンド(12月18日~22日) (1)住友鉱 <5713> など非鉄、国際石開帝石 <1605> など鉱業といった資源関連株が買われた (2)三菱UFJ <8306> など銀行、第一生命HD <8750> など保険を中心に金融株も上昇 (3)クボタ <6326> など機械、トヨタ <7203> など自動車といった輸出株は大幅反発 (4)王子HD <3861> など紙・パルプ、新日鉄住金 <5401> など鉄鋼といった素材株は堅調 (5)ヤマトHD <9064> など陸運、セブン&アイ <3382> など小売りといった内需株は総じてさえない (6)大成建 <1801> 、清水建 <1803> 、鹿島 <1812> など建設株は売られた 株探ニュース
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