日経平均株価 始値 22894.30 高値 22938.73(15:00) 安値 22787.40(10:56) 大引け 22938.73(前日比 +127.65 、 +0.56% ) 売買高 14億2007万株 (東証1部概算) 売買代金 2兆3633億円 (東証1部概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は高値引けで3日続伸、約1ヵ月ぶりに年初来高値を更新 2.米雇用統計が予想上回りNYダウが最高値更新、投資家心理が改善 3.日経平均は途中値を消し一時マイナス圏も、後場に買い直される展開 4.FOMC、ECB理事会を控えるも買い意欲強く、日銀ETF買い観測も追い風 5.中小型株が物色の中心で、全体売買代金は2兆3000億円台止まり ■東京市場概況 前週末の米国市場では、NYダウは117ドル高と続伸、過去最高値を4日ぶりに更新した。11月の雇用統計が市場予想を上回ったことが好感され買いが優勢となった。 週明けの東京市場では買い優勢で始まり、途中日経平均株価は値を消してマイナス圏に沈む場面もあったが、物色意欲は強く後場に買い直され高値引けとなった。 11日の東京市場は、前週末の米国株市場でNYダウが4日ぶりに過去最高値を更新したことなどを受けリスクオンの流れに乗った。注目された米11月の雇用統計は、賃金の伸びは鈍いものの非農業部門の雇用者数が市場コンセンサスを上回り、引き続き景気拡大が確認されたことがポジティブに反映された。ただ、東京市場では前週後半の2日間で日経平均が630円以上の上昇をみせていたこともあって、目先の利益を確定しようとする売りに途中値を消す場面もあった。今週はFOMCやECB理事会が予定されており、この結果を見極めたいとの思惑も働いたとみられる。しかし、後場に入ると日銀のETF買い観測が浮上し、これを契機に日経平均は買い直され、結局この日の高値で引けた。11月7日以来となる終値ベースの年初来高値を更新した。東証1部では値上がり銘柄数が全体の66%弱を占めたものの、売買代金は2兆3000億円台にとどまった。 個別では、任天堂<7974>が高く、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも買い優勢、ソフトバンクグループ<9984>も堅調だった。ソースネクスト<4344>、ダイキアクシス<4245>などが値を飛ばし、鳥貴族<3193>も大幅高。低位ではダイトウボウ<3202>、レナウン<3606>などが物色人気に。このほか、セレス<3696>、メディカルシステムネットワーク<4350>、愛眼<9854>も高い。 半面、ソニー<6758>が軟調、SUMCO<3436>、東京エレクトロン<8035>も売りに押された。大林組<1802>、大成建設<1801>も安い。田淵電機<6624>、三井ハイテック<6966>、丹青社<9743>などが大幅安、エイチ・アイ・エス<9603>、アクセル<6730>も下落した。GMOインターネット<9449>、テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>も安い。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、ダイキン <6367> 、ソフトバンク <9984> 、コナミHD <9766> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約48円。 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は東エレク <8035> 、大林組 <1802> 、ソニー <6758> 、日東電 <6988> 、京セラ <6971> 。押し下げ効果は約28円。うち14円は東エレク1銘柄によるもの。 東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)銀行業、(3)ガラス土石製品、(4)機械、(5)保険業。一方、下落は4業種のみで下落率の上位から(1)建設業、(2)海運業、(3)陸運業、(4)不動産業。 ■個別材料株 △学情 <2301> 今期経常は18%増で3期連続最高益、2円増配へ。 △ラクーン <3031> 越境ECサイトで新たな物流サービスを導入。 △ビリングシス <3623> [東証M] KDDIの支払手段にスマホ決済アプリ「PayB」導入。 △ポールHD <3657> 2-10月期(3Q累計)経常が42%増益。 △エイチーム <3662> 8-10月期(1Q)経常は3.4倍増益で着地。 △ソフトウェア <3733> [JQ] 今期経常は51%増で4期ぶり最高益、50円増配へ。 △テクノマセマ <3787> [東証2] iPhoneを使用した世界最小の「タリー・インカムシステム」発売。 △ミライアル <4238> 2-10月期(3Q累計)経常は3.1倍増益、通期計画を超過。 △メドレックス <4586> [東証M] 日本免疫学会学術集会で共同研究成果を発表。 △理研グリン <9992> [JQ] 前期業績の大幅上方修正を引き続き材料視。 ▼大豊建 <1822> 不正取引の疑いが判明。 ▼丹青社 <9743> 2-10月期(3Q累計)経常が9%減益で着地、8-10月期も42%減益。 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)D・アクシス <4245> 、(2)ソースネクス <4344> 、(3)学情 <2301> 、(4)ダイトウボウ <3202> 、(5)鳥貴族 <3193> 、(6)エイチーム <3662> 、(7)セレス <3696> 、(8)アルテック <9972> 、(9)カーリットH <4275> 、(10)ヨシムラHD <2884> 。 値下がり率上位10傑は(1)田淵電 <6624> 、(2)三井ハイテク <6966> 、(3)丹青社 <9743> 、(4)カナモト <9678> 、(5)キリン堂HD <3194> 、(6)大林組 <1802> 、(7)パイプドHD <3919> 、(8)アビスト <6087> 、(9)CTS <4345> 、(10)ニホンフラ <7820> 。 【大引け】 日経平均は前日比127.65円(0.56%)高の2万2938.73円。TOPIXは前日比9.61(0.53%)高の1813.34。出来高は概算で14億2007万株。値上がり銘柄数は1345、値下がり銘柄数は615となった。日経ジャスダック平均は3858.30円(22.33円高)。 [2017年12月11日] 株探ニュース
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