【これからの見通し】米上院の税制改革案の採決待ち、米株は先行して大幅高

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】米上院の税制改革案の採決待ち、米株は先行して大幅高

 米上院の税制改革案の採決待ちとなっている。昨日中に採決が行われるとの期待や共和党のマケイン氏が賛成に回ると表明したことで、米国株は大幅高となっていた。ダウ平均は300ドル超高で引けている。市場の一部にはまだ米株は減税による収益上昇を織り込み切れていないとの見方もあり、株式市場は上昇気流に乗っているようだ。しかし、採決はまだ行われておらず、現地時間30日での採決は見送りと報じられている。それでもドル円や日本株の反応は限定的。引き続き円安が優勢な取引となっている。

 そのような状況となるなかで、この後の海外市場では引き続き米上院の動向に注目が集まりそうだ。その他の材料としては、ドイツとユーロ圏の製造業PMI・確報値(11月)、英国の製造業PMI(11月)、カナダ雇用統計(11月)、米建設支出(10月)、米ISM製造業景況指数(11月)などの経済指標が発表される。発言関連では、ブラード・セントルイス連銀総裁、カプラン・ダラス連銀総裁、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁などの講演が予定されている。いよいよ12月となっており、年内あと1回の利上げについての発言が期待されよう。

 また、週末を控えていることで、各市場には調整が入りやすい環境となっている。米株先物は時間外取引で小安く推移。香港・上海株もマイナス圏で取引されている。このあとの欧州株や米株の動向にも注意を払いたい。

minkabu PRESS編集部 松木秀明   

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。