今週の株式市場は、円高基調で利益確定売りが膨らみ日経平均株価は10週ぶりに反落した。 週初の13日は前週後半からの地合いを引き継ぐ形で売り優勢の展開を強いられ、日経平均は大幅に4日続落した。 翌14日は売り買い交錯ながらもプラス圏で推移する時間が長かったが、終盤に売り圧力が優勢となりわずかにマイナス圏に転じて着地。15日は前日の欧米株安と為替市場で円高が進んだことでリスク回避の売りが再び膨らみ日経平均は350円超の急落。1年半ぶりに6日続落となり、この間の下げ幅は900円強に達した。16日は前日の欧米株安で朝方こそ安く始まり日経平均は一時2万2000円を割り込んだものの、その後は押し目買いや海外ヘッジファンドによる先物の買い戻しで急速に切り返し7日ぶりに急反発した。 週末の17日は前日の欧米株高を受け大きく買い優勢で始まり、日経平均は一時400円を超える上昇となった。前場終盤からの円高進行で急速に値を消し一時マイナス圏に沈む場面もあったものの、大引けにかけて押し目買いが入りプラス圏で着地した。 日経平均株価は、前週比284円(1.25%)安の2万2396円と10週ぶりに反落して取引を終えた。週間の値幅は785円と、前週の946円から縮小した。 11月中は海外ヘッジファンドの決算期末に絡み利益確定売りが出やすい時期だけに、来週も売り買い交錯となる展開が想定される。 重要イベントとしては、国内では20日朝に発表される10月貿易統計や24日発表の9月景気動向指数確定値が注目される。海外では重要イベントが特にないが、24日から米国で年末商戦が始まる。 ◆マーケット・トレンド(11月13日~17日) 【↓】 11月13日(月)―― 300円安・4日続落、リスク回避で利益確定売り優勢 日経平均 22380.99( -300.43) 売買高15億6573万株 売買代金 2兆7962億円 【↓】 11月14日(火)―― 小幅に5日続落、方向感に欠き引け際マイナスに転じる 日経平均 22380.01( -0.98) 売買高17億3579万株 売買代金 2兆9865億円 【↓】 11月15日(水)―― 351円安・6日続落、欧米株安と円高で売り膨らむ 日経平均 22028.32( -351.69) 売買高21億5918万株 売買代金 3兆7703億円 【↑】 11月16日(木)―― 7日ぶり急反発、先物主導で320円超上昇 日経平均 22351.12( +322.80) 売買高17億7416万株 売買代金 3兆0829億円 【↑】 11月17日(金)―― 小幅続伸、一時400円超上昇も円高で値を消す 日経平均 22396.80( +45.68) 売買高19億8021万株 売買代金 3兆5245億円 ◆セクター・トレンド(11月13日~17日) (1)全33業種中、32業種が下落 (2)郵船 <9101> 、商船三井 <9104> など海運株が急落 (3)原油安で国際石開帝石 <1605> など鉱業、JXTG <5020> など石油株は大幅安 (4)三井不 <8801> など不動産、三菱倉 <9301> など倉庫、ヤマトHD <9064> など陸運株は大きく売られた (5)野村 <8604> など証券、みずほFG <8411> など銀行といった金融株も安い (6)トヨタ <7203> など自動車、コマツ <6301> など機械といった輸出株もさえない (7)唯一、任天堂 <7974> などその他製品株は値を保つ 株探ニュース
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