米上院議員の発言でドル売り強まる ドル円は21日線割れ=NY為替前半

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうのNY為替市場はドル売りが強まっている。きょうは各国で株式市場が利益確定売りに押されるなど、このところのリスク先行のムードが一服している。そのような中、米上院共和党のカシディ議員(ルイジアナ州)の発言を受けドル売りが加速した。

 カシディ議員は、上院が提出する税制改革法案は法人税減税を2019年1月開始に先送りする案を盛り込む計画だと述べている。また、所得税の課税区分も下院共和党案の7区分から4区分への簡素化はなく、現行のままとしている。

 もし、本日にも提出が予定されている上院案が上記のようであれば議論が繰り返され、法案成立が遅れる可能性も高まる。年内成立を望んでいる市場としてはやや失望といったところなのかもしれない。

 ドル円は113円台前半に下落。株安にもかかわらず、序盤は米国債利回りが上昇していたこともあり、113.70付近まで買い戻されていた。しかし、カシディ議員の発言を受け失速している。本日の21日線は113.35付近に来ているが、その水準を下回ってきている。

 一方、ユーロドルは1.16台を回復し、1.1650近辺まで一時上昇。ユーロの買い材料は見当たらないが、ドル安がユーロを押し上げているようだ。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美
 

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