ドル円は113.70付近まで戻す 米国債利回り上昇が支援=NY為替チェック

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 NY時間に入ってドル円は買い戻しが優勢となっている。きょうは日経平均が高値から大きく下げ利益確定売りが強まったことをきっかけに為替市場も円高が強まった。ドル円も一時113.25付近まで下落し、113.35付近に来ている21日線を下回る場面も見られている。きょうもそうだったが、連日114円台が重かったこともあり、ロング勢の見切売りが強まったものと思われる。

 先ほどから始まった米株式市場でもダウ平均の下げ幅が一時100ドルを超えている。ただ、ドル円は下値を切り下げる動きまでは見せずに底堅さを堅持している。きょうは米国債利回りが上昇しており、ドル円のサポートとなっているようだ。

 きょうは米上院共和党が下院とは違った税制改革法案を提出する予定だ。しかし、一部報道では、提出する文書は概念的なもので具体的な法案ではないとも伝わっている。

 トランプ政権はもちろんのこと、米共和党も来年の中間選挙を控えており、何としても税制改革法案は成立させたいと意気込んでいる。しかし、巨額の財政赤字も同時に生み出すことから、法案には異論も多く、中々まとまらない面もある。

 米税制改革法案の年内成立に不透明感が高まるようであれば、ドル円にとっては重しとなる。

USD/JPY 113.68

minkabu PRESS編集部 野沢卓美 

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