【中銀チェック】英中銀だけじゃない、日銀会合・米FOMCのみどころ

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 今週は9年ぶりの利上げが期待される英中銀金融政策会合(MPC)が注目されていますが、日本と米国も金融政策会合が開催されます。

 日銀金融政策決定会合は30日、31日に開催されます。

 黒田総裁は現行の長短金利操作付き量的質的緩和の継続傾向を表明しており、波乱要素は少ないです。

 来年4月8日に任期満了となる黒田総裁。
今任期中の政策変更はないという見方が広がっており、当面は現状政策が継続となりそうです。

 注目は、黒田総裁の会見となりそう。
12月にも追加利上げが濃厚な米国、テーパリングを決めたECB、今週9年ぶりの利上げ実施見通しが広がるユーロと、円以外の主要通貨が軒並みタカ派的に動く中で、緩和策維持を表明している日銀の立場などについての言及が注目されています。

 なお、ポスト黒田もそろそろ市場で話題に上ってきつつありますが、今のところ大きな動きにはつながっていません。

 31日、1日には、米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれます。

 金利見通しから見た年内の利上げ見通しが
CMEFEDWATCHベースでほぼ100%、翌日物金利動向からの計算でも85%前後と、ほぼ確定的な状況ですが、ほぼすべて12月のFOMCでの利上げを見込んでおり、今回のFOMCではありません。

 FOMCは年8回の利上げのうち半分の4回で、メンバーの経済・物価・金利見通しと、議長会見を行うこととなっており、12月のFOMCがその回にあたるためです。

 そのため今回の注目は声明での早期利上げへの言及。
更には、来年以降の姿勢への表現といったところになりそうです。 

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