【これからの見通し】イベント比較的多いが、ECB理事会やFRB人事控えてどうか

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】イベント比較的多いが、ECB理事会やFRB人事控えてどうか

 この後の海外市場ではイベントが比較的多い。経済指標では、ドイツIfo景況感指数(10月)、英GDP速報値(第3四半期)、米MBA住宅ローン申請指数(20日までの週)、米耐久財受注・速報値(9月)、米新築住宅販売件数(9月)、カナダ中銀政策金利発表などが予定されている。いずれも予想外の結果となれば、各通貨へのインパクトは大きくなりそうだ。

 特に英GDPについては最近の指標の強弱がまちまちであることから、すんなりと予想通りとはなりにくそうだ。ただ、英国にとってはEU離脱交渉が難渋していることが心理的なネックとなっており、ユーロ買い・ポンド売りの圧力を受けやすい点は留意しておきたい。

 ユーロ圏ではドイツIfo景況感指数が発表される。事前予想は、ほぼ前回並の115.1となっている。ただ、あすのECB理事会の結果を見極めたいとのムードは強そうだ。先週からはカタルーニャ問題の話題に、ユーロ相場は反応しにくくもなっている。

 カナダ中銀は7月、9月と連続利上げを行ったあとだが、その後にポロズ中銀総裁が利上げは機械的には行わない、と市場の利上げ期待に釘をさしていた。ただ、今回の事前の市場予想は据え置きが大勢となっており、据え置き自体ではそれほど反応は見られない可能性がある。金利発表後のポロズ、ウィルキンス正副総裁会見が注目される。

 米耐久財受注・速報値は振れ幅が大きい指標、米新築住宅販売件数ではこのところの一連の米住宅指標の弱含みが反映されそうだ。ただ、米国については、目下のところ次期FRB議長人事に市場の注目が集まっており、その結果を見極めたいとのムードは強そうだ。昨日、再び大幅上昇した米国株式市場だが、主要企業決算発表でムードが変わることもある。きょうはビザ、コカコーラ、ボーイングなど。
 
minkabu PRESS編集部 松木秀明  

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