【これからの見通し】きょうは米国のファンダメンタルズをチェックする

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】きょうは米国のファンダメンタルズをチェックする

 きょうは米国関連のイベントが多い。FOMCの参考となる米地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表される。ハリケーンの影響などについて中西部の連銀の見通しはどうか。講演関連では、ダドリーNY連銀総裁、カプラン・ダラス連銀総裁が討論会に参加する。経済統計では、9月の米住宅着工件数と住宅建設許可件数が発表される。いずれも8月の水準には達しない見込み。あすにはトランプ大統領とイエレンFRB議長が次期議長含みで会談を行う予定となっており、相場はやや神経質になるなかで、きょうは冷静に米国のファンダメンタルズ動向をチェックすることとなりそうだ。

 欧州時間には、ECB当局者らの講演予定が多い。ドラギECB総裁、プラートECB理事、クーレECB理事など。来週26日のECB理事会では今後のQEプラグラムについて、その方針の大枠が決定される見込みとなっている。期間延長とともに購入額の減額となる見方が多い。そのなかで、ドラギECB総裁はこれまで提案された案にはどれにも賛同できず、詳細の決定は12月へと先延ばしされる可能性があるようだ。ただ、それほどハト派色がでてこなければ、ユーロ買いの反応もあり、注意しておきたい。

 あすには、カタルーニャ州の独立宣言の有無についての明確な回答期限(16日から延長された)が到来する。独立運動の指導者がスペイン警察の拘束されたことで、市民デモが起きている。市場の反応は収束してきているものの、念のためニュースはチェックしておきたい。

 19-20日の予定でEU首脳会議が予定されており、英国のEU離脱問題について話し合われる。先日の夕食会ではメイ英首相が出席したが、特段の成果は報じられなかった。昨日のカーニー英中銀総裁の議会証言では、EU離脱問題が英国経済にとって最大のリスクとの認識が示されており、ハードブレグジットに備えた緊急措置の用意をしていると述べていた。ポンド相場の上値を抑える材料となっている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明  
 

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