ユーロはほぼ一本調子の下げ ECB理事会に向けて慎重な見方も=NY為替チェック

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 ユーロドルは先ほどから、やや下げ渋っているものの、きょうはほぼ一本調子の下げを続けている。前日は1.18台で推移していたが、きょうは一時1.1735近辺まで値を落とした。ユーロドルはきょうで4日続落しており、21日線で上値を抑えられた格好となっている。このまま再び1.16台に下落した場合は、本日1.1635付近に来ている100日線が下値サポートとして意識されそうだ。

 カタルーニャ情勢も依然として混沌としており、そのリスクも意識されるものの、来週のECB理事会に向けて、これまでのユーロロングのポジション調整が出ている様子もうかがえる。

 きょうは9月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)の確報値が発表になっていたが、コア指数で前年比1.1%、総合指数で1.5%となっており、ECBが目標としている2%弱に向かう気配が見られていない。ECB理事も低インフレに対する懸念から、来年以降の出口戦略は打ち出すものの、慎重な内容になるとの見方が強まっている。

 一部からは来年以降の資産購入は現行の月600億ユーロから300億ユーロに購入ペースは縮小するものの、期間は12ヵ月を示してくるのではとのハト派な予想も出ていた。

EUR/USD 1.1753 EUR/JPY 131.95 EUR/GBP 0.8920

minkabu PRESS編集部 野沢卓美
 

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。