外貨準備をユーロにシフトする動きまでは見られず=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 この日発表になった米PCEデフレータが予想を下回ったこともあり、ドルは上げが一服している。市場では先日のFOMC以降、年内の米利上げ期待を高めているが、インフレに関してはやはり、鈍化懸念の根強さが示されている。次期FRB議長に関する報道もあって、ユーロドルは売りが強まる場面も見られたが、1.18台は維持しており、底堅い動きとなっている。

 日曜日にスペインのカタルーニャ州で独立を問う住民投票が実施される見込みだ。独立に賛成の投票結果となりそうな情勢ではあるが、スペインの憲法裁判所は既に違憲と判断しており、中央政府は投票を阻止しようとし、地元政府と緊張が高まっている。特に結果が直ぐに相場に影響することは無さそうだが、情勢次第では物議を醸しそうな気配はある。

 IMFから第2四半期の外貨準備動向が公表されていたが、ユーロ建の資産は第1四半期の19.3%から19.9%に若干の拡大に留まった。今年に入ってユーロ高が続いたものの、外貨準備をシフトする動きまでは見られていないようだ。

 なお、ドルは第1四半期の64.6%から63.7%に縮小している。

EUR/USD 1.1812 EUR/JPY 132.85 EUR/GBP 0.8815

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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