【これからの見通し】週明け材料難も、突然のニュースには警戒を

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】週明け材料難も、突然のニュースには警戒を

 週明けはカナダ卸売売上高(6月)が発表されるくらいで、経済統計や金融当局者らの講演予定などには乏しく材料難。

 ただ、トランプ米大統領をめぐる報道など米政治情勢や地政学リスク関連のニュースには常に警戒を怠れない状況が続いている。きょうは米韓合同軍事演習が開始しており、北朝鮮の反応には市場は神経質な動きを見せる可能性がある。

 トランプ政権をめぐる状況は流動的。先週金曜日には、トランプ大統領がバノン首席戦略官兼大統領上級顧問の解任した。白人至上主義に関する問題がトランプ政権にネガティブな状況を作り出しているが、バノン氏はかねてより過激な言動がめだっており、解任で批判の矛先を逸らそうとしたのかもしれない。米国株は一時買いの反応を示し、ドル円も下げ渋ったが、ポジティブな動きまではつながっていない。

 トランプ政権については、きょうにも対アフガン新戦略を発表と報じられているが、国内から目をそらそうとする意図が見え隠れする。今後、通商問題にまで飛び火しないか気掛かりに。

 北朝鮮関連では、米韓合同軍事演習開始は31日まで続く予定となっており、当面は目が離せないだろう。特に25日は先軍節という軍事的な記念日となっており、Xデーとの観測報道がでやすい。

 週明けのドル円相場は109円台前半で落ち着いている。ただ、積極的な円売り材料が見当たらないなかで、戻りのメドとしては先週末の戻り高値109.60レベルが意識される。この水準を上回れば、いったんショートカバーの動きも想定されるが、戻り売りの水準を探る動きもありそうだ。 
 
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明   

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