ドル円は110円台半ば インフレ鈍化懸念を払拭にはまだまだ至らず=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 NY時間の午後に入ってドル円は110.45付近で推移している。北朝鮮への懸念が一服する中、ドル円は買い戻しの流れが見られている。そのような中、この日発表になった米小売売上高が今年1番の強い内容となったことからドル円の買い戻しが加速し、一時110.85近辺まで上昇した。しかし、小売り企業の決算を受けて米株の上値も重い中、伸び悩む動きも見られている。

 この日の米小売売上高を受けて、CMEがFF金利先物の取引から算出している年内の利上げ確率は半々に戻しており、先週の米消費者物価(CPI)を受けての下げを回復している。この日の米小売売上高や今月の雇用統計は心強い内容ではあったが、インフレ鈍化懸念を払拭にはまだまだ至っていない。

 FRBは「一時的要因」との見方を維持しているが、それを確認するにはもう少し証拠が欲しいところではある。

 ドル円は21日線が110.70付近に来ており、その水準を突破してリバウンドの流れに戻せるか注目の局面に差し掛かっている。

USD/JPY 110.47

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。