ワシントンと平壌の舌戦が株安・円高招く=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 ドル円はNY時間に入って売りが加速しており、ストップを巻き込んで109.35近辺まで下落する場面も見られた。朝方発表になった米生産者物価(PPI)が予想を下回りインフレ鈍化への懸念を改めて強めているほか、先ほどから取引を開始した米株式市場が下げて始まっていることもドル円を圧迫している。

 米インフレ鈍化によるドル安傾向もさることながら、今回は円高の動きがドル円を圧迫しているようだ。円高のきっかけとなっているのが米株の下げで、きょうのダウ平均は100ドル超下落している。ワシントンと平壌の間で舌戦が繰り広げられており、市場は北朝鮮問題のテールリスクに敏感になっているようだ。

 4-6月期の決算を通過して米株式市場は最高値更新が続き足元は過熱ぎみにもなっていた。夏休みシーズンで市場参加者も少なくなる中、北朝鮮問題が利益確定売りのきっかけを作ってしまったのかもしれない。それをにらみながら為替市場は円高の動きを強めているものと見られる。

USD/JPY 109.43 EUR/JPY 128.49
GBP/JPY 142.13 AUD/JPY 86.30

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。