ポンドは昨年９月以来の高値に　ポンド円も上向きの流れ維持＝ＮＹ為替

　きょうの市場は朝方の米消費者物価（ＣＰＩ）や小売売上高を受けてドル売りが強まっているが、その中でもポンドの強さが目立っている。ポンドドルは心理的節目の1.30を突破し、1.30台後半まで上昇。この動きにポンド円も147円台を回復し上向きのトレンドを維持している。対ユーロでも上昇。

　インフレ圧力が強まる一方で、足元の英経済指標が弱いことから、一時期高まっていた早期利上げ期待は後退していた。しかし、今週の平均賃金のデータが予想を上回ったことをきっかけに再び、ポンドは強含む動きとなっている。

　利上げについては未知数ではあるが、期待感は温存されている格好。来週は英消費者物価（ＣＰＩ）が発表される。予想では前年比で２．９％だが、英中銀の許容範囲上限である３％上回ってくるようであれば、再び８月の利上げ期待が高まる可能性もありそうだ。

GBP/USD　1.3089　GBP/JPY　147.29　EUR/GBP　0.8762

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美 

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