やや円安も直近の動きに調整入る程度、全般的にパウエル待ちムード=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
やや円安も直近の動きに調整入る程度、全般的にパウエル待ちムード=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、やや円安の動き。ドル円は148円台半ばから後半へ、ユーロ円は172円手前から172円台半ばへ、ポンド円は199円割れ水準から199円台半ばへと上昇。ポンド円がやや上値を広げたほかは、東京市場からのレンジ内でにとどまっている。東京午後の円買いの動きに調整が入る程度。ドルストレートではドル買い一服。ユーロドルは1.15台後半から1.16付近へ、ポンドドルは1.34割れ水準から1.34台乗せ水準へと買い戻されている。円相場とともに方向性に欠ける売買となっている。ユーロ対ポンドでは、ややユーロ売りも値幅は限定的。日本時間午後11時から始まるジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長講演待ちとなっている。欧州株や米株先物・時間外取引は小幅高での揉み合い。この日発表された第2四半期ドイツGDP確報値はやや下方改定されたが、市場は反応薄だった。

 ドル円は148円台後半での取引。東京午前の148.28近辺を安値に、東京午後にかけては148.78近辺まで買われた。その後は売りに転じるとロンドン朝方にかけて148.40付近まで反落。ロンドン時間には再び買われて148.70付近で推移している。比較的狭いレンジで売買が交錯しているが、やや円売りが優勢になっている。

 ユーロドルは1.16付近での取引。東京午前の1.1617近辺を高値に、東京午後には1.1583近辺まで下押しされた。しかし、売りは続かずロンドン時間には1.16ちょうど付近まで買い戻されている。ユーロ円は東京午前の172.54付近を高値に、ロンドン朝方の172.06付近を安値とするレンジで上下動。足元ではやや買いが優勢。対ポンドではややユーロが売られている。第2四半期妥結賃金調査は、前四半期からの上昇が確認されている。足元でのECB政策金利据え置き観測を後押しする内容だった。

 ポンドドルは1.34台前半での取引。東京午前の1.3423近辺を高値に、ロンドン早朝の1.3391近辺を安値に、下に往って来いの値動き。ポンド円は198.84付近を安値、199.50付近を高値とするレンジでロンドン時間には買いが優勢になっている。ユーロポンドは0.8658近辺から0.8644近辺へと小幅に軟化している。パウエルFRB議長講演待ちのムードが広がるなかで、調整的な取引が続いている。
 
minkabu PRESS編集部 松木秀明

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