【本日の見通し】議長証言受けてドル安傾向

　注目されたイエレン議長の下院での議会証言は、利上げを急がない姿勢が示され、ドル売りが広がった。
　一時113円を割り込んだドル円は少し値を戻しているが、頭の重い展開に。
　9月の利上げについては可能性が大きく後退したとの見方が一般的。見方が分かれていた12月までの利上げについても五分五分という意識で、ドル買いの勢いに水を差された格好。
　
　一方バランスシートの縮小開始については9月のスタートという意識が広がっており、そうした意味では大きなドル売りにも慎重姿勢。

　113円台半ばの重さを確認しながら、113円台前半を中心としたレンジ取引が基本か。

　上院は今日の議会証言の時間を30分早めてきた。テキスト自体は同じもので、注目は質疑応答。時間を早めた分、質疑応答時間はしっかりとれるはずで要注意。
　もっとも、今回の市場のドル売りの反応が議長の想定内であれば、姿勢をぶらすことなくドルの頭を抑えてくるか。

みんかぶ「KLugFX」山岡和雅 

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