原油安で利回り低下 フラット化の修正も一服=NY債券概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
米国債利回り(NY時間16:42)
2年債   1.406(-0.004)
10年債  2.323(-0.027)
30年債  2.847(-0.020)
期待インフレ率  1.771(+0.006)
※期待インフレ率は10年債で算出

 きょうのNY債券市場で利回りは低下。原油相場が急落しており、インフレ鈍化懸念から利回りを押し下げている。午後にFOMC議事録が発表になっていたが、「大半がインフレ鈍化は特殊要因が原因」と判断していたことが明らかとなった。弱い米経済指標やインフレ鈍化傾向が強まる中、先月のFOMCでFRBは正常化に向けたタカ派な姿勢を堅持していたが、その雰囲気に特に変更を与える内容はない。

 利回りは休み前付近まで下げ幅を戻す場面も見られたが、原油が45ドルを割り込むなど議事録後も下げが続いたことから、利回りも再び下げている。

 10年債は2.32%付近まで低下し、2年債は1.4%を一時下回る場面も見られた。

 このところのイールドカーブのフラット化の修正も一服し、2-10年債の利回り格差は92(前日94)に縮小。

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美 

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