ポンドは方向感のない値動き 8月利上げの可能性を指摘する向きも=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうのポンドは方向感のない値動きとなっており、ポンドドルは1.2660付近で上下動しており、ポンド円は140円台半ばまで下落していたが、現在は141円ちょうど付近まで戻す展開となっている。
 今週はカーニー英中銀総裁が利上げに否定的な見解を示していたが、前日はホールデン委員が利上げの可能性も示唆していた。今月の金融政策委員会(MPC)では、利上げを主張した委員が、これまでのフォーブス委員に加え2名増え、5対3での据え置き決定となっていた。

 英消費者物価(CPI)が総合指数で前年比2.9%と、財務相に公開の説明書簡を送付しなければならない3%超の水準に接近する中、市場には早期の利上げも選択肢として見る向きも出てきている。なかには、次回の8月MPCでの0.25%の利上げの可能性を指摘する向きもいるようだ。8月はインフレ報告が発表になる月でもある。ただ、上記のフォーブス委員は6月末で退任する。

 なお、英中銀の場合、政策決定と総裁の投票が逆になることがキング前総裁の時に何度かあったという点は留意して置きたい。

GBP/USD 1.2668 GBP/JPY 141.06 EUR/GBP 0.8806

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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