NY金・銀市況=金が反落、リスク選好の動きが圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/ 6)  3354.9     3359.3      3309.2      3333.6     - 14.1
          (25/ 8)  3383.7     3385.4      3338.1      3362.5     - 14.3
   銀     (25/ 5)  3309.5     3351.5      3282.0      3327.5     + 27.0
         (25/ 7)  3340.0     3383.5      3310.0      3357.7     + 25.6
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           174,174       230,204       448,854        (+  1,498)
  銀           63,191        93,412       155,021        (+    745)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          40,527.62  + 300.03
     前日  142.03/05   1.1425/27   ・ナスダック         17,461.32  +  95.19
     本日  142.36/38   1.1385/87   ・10年米国債利回り      4.17  -   0.03
・NY原油  (25/ 6)   60.42 - 1.63  ・SPDR保有金残高    946.27      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は反落、銀は上昇。前日比は金が15.1〜13.9ドル安、中心限
月の6月限が14.1ドル安、銀が25.1〜27.0セント高、中心限月の7月限は
25.6セント高。
 金6月限は反落。時間外取引では、ドル高を受けて売り優勢となった。欧州時間に入
ると、売りが一巡し、もみ合いとなった。日中取引では、米消費者信頼感指数の低下を
受けて押し目を買われたが、リスク選好の動きに上値を抑えられた。
 銀7月限は米中貿易戦争の緩和期待を受けて押し目を買われたが、日中取引で戻りを
売られた。
 ニューヨーク金6月限は反落。時間外取引では3314.8〜3359.3ドルのレ
ンジで推移、前日比28.6ドル安の3319.1ドルとなった。6月限は、高寄りし
たのち、ドル高を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、売りが一巡し、もみ合
いとなった。
 日中取引では、3309.2ドルまで下落したのち、米消費者信頼感指数の低下を受
けて押し目を買われた。ただリスク選好の動きを受けて3340.5ドルで上げ一服と
なった。
 中国が米国から輸入するエタンに対する125%の関税を免除したことが、複数の関
係筋の話で分かった。一方、4月の米消費者信頼感指数は86.0と、前月から7.9
ポイント低下して2020年5月以来の低水準となった。市場予想の87.5も下回っ
た。
 ニューヨーク銀7月限は、時間外取引で3310.0〜3368.0セントのレンジ
で推移し、前日比17.4セント高の3349.5セントとなった。7月限は高寄りし
たのち、ドル高に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、米中貿易戦争の緩和期待を受
けて押し目を買われた。
 日中取引では、3383.5セントまで上昇したのち、景気の先行き懸念などを受け
て戻りを売られた。テクニカル要因の売りが出ると、3323.0セントまで下落し
た。
 4月28日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比4万2087オンス減の
4157万7604オンス、銀は135万2117オンス増の4億9909万8409
オンス。

今日の材料
・欧州中央銀行(ECB)のチポローネ専務理事は、世界的な貿易戦争はユーロ圏の経
済成長率とインフレ率を抑制し、関係国に「明白な景気下押し圧力」をもたらす恐れが
あるとの見解を示した。
・欧州中央銀行(ECB)が発表したデータによると、ユーロ圏の銀行融資は3月も伸
びが加速した。米国が世界的な貿易戦争を開始する前で、ECBの利下げが与信を後押
しした。
・中国が米国から輸入するエタンに対する125%の関税を免除したことが、複数の関
係筋の話で分かった。
・3月の財(モノ)の貿易収支は赤字が9.6%増の1620億ドルと、過去最高に拡
大した。輸入の急増が背景にある。第1四半期の経済成長に貿易が足かせになっている
可能性があることが示唆された。
・4月の米消費者信頼感指数は86.0と、前月から7.9ポイント低下して2020
年5月以来の低水準となった。市場予想の87.5も下回った。関税に対する懸念が経
済見通しの重しとなっている。
・3月の米雇用動態調査(JOLTS)によると、求人件数は28万8000件減の
719万2000件と、2024年9月以来の低水準となった。同時に解雇件数も減少
し、9カ月ぶり低水準。
・ラトニック米商務長官は、25%の自動車・部品に対する追加関税の影響を軽減する
措置を発表した。米国内で車両を生産する全ての自動車メーカーが対象で、自動車部品
のサプライチェーンを米国に回帰するために猶予を与えることが目的。
・世界銀行は「一次産品市場見通し」報告で、貿易摩擦を一因とする世界経済の成長鈍
化に伴い、コモディティー(商品)価格が2025年に12%、26年にさらに5%下
落し、実質ベースで新型コロナウイルス禍前の15─19年の平均水準まで低下すると
の予想を示した。
・ラトニック米商務長官は、政権がすでに1カ国と貿易協定で合意していると明らかに
した。しかし、国名は明かさなかった。
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