IT・ハイテク株への売りが続く=米国株前半

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
NY株式15日(NY時間12:07)
ダウ平均   21347.57(-26.99 -0.13%)
ナスダック   6133.91(-60.98 -0.98%)
CME日経平均先物 19840(大証終比:+30 +0.15%)

 前半のNY株式市場、IT・ハイテク株への売りが続いており、市場全体を圧迫している。前日のFOMCでは直近のインフレをはじめ弱い経済指標にもかかわらず、正常化へのタカ派姿勢を継続している。また、きょうは英中銀が金融政策委員会(MPC)での投票でタカ派姿勢が示されていた。

 株式市場では中銀のタカ派姿勢に警戒感も出て、今年に入って上昇が過熱していたIT・ハイテク株への利益確定売りを再び強めている。そのほか、きょうは銀行や小売りが下落している。小売りについては大手スーパーのクローガーの業績見通しを嫌気しているようだ。

 ナスダックは約1%急落。ダウ平均は前日に最高値を更新していたが、きょうは一時100ドル超下落。ただ、売り一巡後は下げ渋る動きも見せている。

 ダウ採用銘柄ではナイキ、ビザ、ウォルマートが下落しているほか、アップル、インテル、マイクロソフトが下落。ナイキは2%の人員削減を発表していた。反面、キャタピラー、ボーイング、P&Gが上昇。

 ナスダックはアマゾンやアップル、アルファベットなど主力のIT・ハイテク株が揃って下落。

 スーパーマーケット運営のクローガーが大幅安。2-4月期の決算を発表しており、通期の1株利益見通しを下方修正したことが嫌気されている。顧客獲得のための価格競争が余儀なくされているようだ。

 タイムが下落。アナリストが買いから中立に投資判断を引き下げたことが嫌気されている。

 医療用造影剤のランセウスが下落。既存株主からの300万株の売り出しが伝わっている。条件は平均で1株15.25ドルでの売り出しとなっており、前日終値から6%低い水準。

クローガー 24.90(-5.38 -17.77%)
タイム 13.30(-0.70 -5.00%)
ランセウス 14.97(-1.28 -7.88%)

アルファベット(C) 931.52(-19.24 -2.02%)
フェイスブック 148.08(-2.17 -1.44%)
ツイッター 16.54(-0.22 -1.31%)
テスラ 369.49(-11.17 -2.93%)
アマゾン 957.20(-19.27 -1.97%)
エヌビディア 150.79(-0.94 -0.62%)

ダウ採用銘柄
J&J       133.21(+0.44 +0.33%)
P&G       89.34(+0.90 +1.02%)
デュポン     82.56(-0.26 -0.31%)
ボーイング    194.36(+1.98 +1.03%) 
キャタピラー   106.11(+1.40 +1.34%) 
ユナイテッド   120.64(+0.63 +0.52%) 
ビザ     93.66(-1.66 -1.74%) 
ナイキ        53.05(-1.61 -2.95%)
GE        28.74(+0.29 +1.01%) 
3M        210.50(+0.49 +0.23%) 
エクソンモビル  82.28(+0.21 +0.26%) 
シェブロン    106.70(+0.10 +0.09%) 
コカコーラ    45.26(-0.05 -0.10%) 
ディズニー    105.86(-0.28 -0.26%) 
マクドナルド   150.35(-0.33 -0.22%) 
ウォルマート  78.56(-1.34 -1.68%)
ホームデポ   156.18(-0.58 -0.37%)
JPモルガン   86.80(-0.29 -0.33%)
トラベラーズ     128.92(+0.96 +0.75%)
ゴールドマン     225.76(-0.75 -0.33%)
アメックス    80.53(-0.31 -0.38%) 
Uヘルス     180.99(-0.62 -0.34%)
IBM      154.37(+0.56 +0.36%)
アップル      143.21(-1.95 -1.34%)
ベライゾン   46.53(-0.16 -0.34%)
マイクロソフト  69.86(-0.41 -0.58%)
インテル     35.23(-0.31 -0.86%)
ファイザー   32.93(+0.24 +0.73%)
メルク      63.28(-0.09 -0.14%)
シスコ      31.47(-0.13 -0.41%)

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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