米英中銀のタカ派姿勢で資金逆流か ネガティブな材料にも反応薄=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 ドル円はNY時間に入っても買い戻しが続いている。海外時間に入って100ポイント超上昇。特に材料はない。むしろ、株式市場に一斉に戻り売りが入るなどネガティブな材料のほうが多い。この日発表の米経済指標も強弱まちまち。

 企業の景況感指標は予想を上回る強さだったものの、輸入物価は予想を下回りインフレ鈍化懸念を裏付けている。また、鉱工業生産も予想を下回った。また、何よりもIT・ハイテク株をはじめ、株式市場は売りが強まっている。

 ただ、リスク回避の円高の反応もなく、ドル円は一本調子の上げを続けている。一時110.78付近まで上昇し、110.65付近に来ている200日線、110.70近辺に来ている21日線を上回る場面も見られた。

 きょうはユーロが下落しており、米国債利回りも上昇している。これまで米国債とユーロに資金が集中的に流入していたが、前日のFOMC、そして、本日の英中銀はタカ派な姿勢が示された。特にFOMCは足元のインフレ鈍化傾向にもかかわらず、正常化の方向に変更はないことを強調していた印象。

 米英中銀のタカ派姿勢にきょうの市場は一旦、資金を逆流させているのかもしれない。

USD/JPY 110.61 EUR/USD 1.1153

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美 

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